あかねさす少女 10話 感想&考察!成長した3人の反応と使者の正体
第10話「うそつきの宴」
ー1番伝わるのって、頭でこねくり回した言葉じゃなくてさ。すっごくシンプルなことだと思うよ(奈々)
最後の、本当に最後の”溜め回”でした。黄昏の使者と出会った明日架。この世界に待つものは絶望か、それとも…。
というわけで、あかねさす少女第10話「うそつきの宴」の感想と考察になります。10話までのネタバレがあるので、未視聴の方はご注意を!
※当ブログでは元の世界の登場人物を漢字表記、フラグメント間を自在に移動する人物をカナ表記しています(シリアスカ=アスカ、エロ優=ユウとなります)。
あかねさす少女 10話のあらすじとネタバレ
アスカは黄昏に飲まれ、アスカのフラグメントに戻ることができなくなりました。明日架は一週間学校を休み復帰しますが、どこかテンションが高い空元気の状態です。
明日架は一同にアストラルモジュールを活用し、クラッターを倒していくことを提案します。クラッターを倒し、黄昏の王に近づこうという算段です。
優以外は作戦に賛同します。優は10年前に今日平が消えたときの明日架と、今の明日架を重ねていました。当時の夢であるちくわ屋を目指さなくなった「あの時」のように明日架から”嘘”を感じ取ります。
更に、明日架の提案でタクミのためにパーティーを開くことになります。楽しいときを過ごしますが、タクミの願いは「アスカに迎えに来てもらうこと」でした。
タクミに希望を持たせるような”嘘”をついたことで、優は明日架を怒ります。明日架も優には10年前から”嘘”をついていると思われていたことを告げ、店を1人で出ます。
明日架は10年前に弟の今日平が消えた公園を訪れます。明日架が一瞬目を離した隙に、彼は忽然と姿を消したのでした。みあもこのことを知り、全員で明日架を探します。
明日架は今日平のような人影を見つけ、海岸まで走ります。
明日架の目の前に、アスカを倒した子供が現れます。この世界にクラッター反応が示され、子供は明日架に告げます。「私は黄昏の使者、私はあなた、あなたは私」とーー。
以上です。
10話の感想・考察
おおむね9話の考察通りの流れでした。
フードの中の子供は幼き日の明日架であり、「黄昏の王」も別に存在しています。
ただ、OPの少女=黄昏の使者(目なんかが同じ)なので、OPから考察した黄昏の王=優説は正解とは言えないかも、ですね。
ぜひ9話の感想を読んだ上で、10話の考察を読んでいただければと思います。
見抜いた嘘、成長して見守る3人
冒頭から明日架の空元気がさく裂していましたが、10年前に今日平を失った際にも同様の反応があったようです。
そのときの明日架は、「ちくわ屋」になる夢を捨て、実家の味噌屋を継ぐことを優の前で語ります。
優は当時のことを「嘘をついているように感じた」と述べています。ここまで聞いて、ようやく明日架の父親が明日架に取った態度の意味が分かりました。
きっと、お父さんも明日架が無理をして発言していることを理解していたのでしょう。
でも、何年たっても明日架は昔の夢を語ろうとしません。そんな夢なんて無かったかのように。そんな夢を見ていた当時のことを胸の中に封印するかのように。
嘘をついている、というよりは「本音で話そうとしない」というクロエの指摘がぴったりな印象を受けます。
かくして、明日架と優は喧嘩をしてしまいますが、残りの3人の反応が10話最大の見どころと言っても過言ではありません。
義父とのやり取りで、シンプルに伝えることの大切さを学んだ奈々は優を諭します。
”正義”と”強くなる”ことを学んだみあは、真っ先に明日架を探すことを提案します。
皆と過ごすことの価値を知ったクロエは、他のメンバーを信じて行動します。
どれも、直接フラグメントの経験が活きているとは言えないのかもしれませんが、2話から7話で彼女らが学んだ「強さ」をオクターヴ内の会話で感じ取ることができました。
共通しているのは、皆明日架のお陰で強くなれたんだから、今度は私たちが明日架を助けたいーという想いでしょう。
2話から7話はただの前段ではなく、物語の骨格を作る大切な6エピソードだったのですね。
合わせて、この世界のタクミを思いやったタクミの姿も素敵な描写でしたね。
黄昏の使者は「時が止まっている」明日架?
9話でちらっと見えた表情と違わず、コートの中の子供の姿は幼き頃の明日架でした。一瞬、9話の子供と10話の黄昏の使者が別人説も考えましたが…。
サイドから見える髪の長さ、肌の色などから9話の子供と同一人物だと捉えてよいでしょう。
続いて、子供の表情について。現在の明日架に比べると、やっぱり目つきが鋭すぎる気がしますが、これも誤差の範囲…かな?子供=明日架と決定してよさそうです。
幼き頃の明日架だと仮定すれば、この明日架は「10年前から時が止まっている」明日架だと推測できます。
その明日架も2通りの解釈が成り立ち、
①633.0(現世界)の明日架が無意識に分離した「もう1人の明日架」
②全くの別フラグメントから登場した「もう1人のあすか」
と考えられそうです。
(以下、明日架でもアスカでもない”明日架”については、平仮名表記で”あすか”と記載します)
①案で引っかかるのは、明日架が目を離した瞬間に今日平が姿を消した、という部分です。実際にそのようなことは起こりうるのでしょうか。
自分に嘘をつき続けているように、10年前の公園(もしくは海?)で、「何か」が起こりました。明日架はそれを無意識のうちに忘れ去ろうとしたのではないでしょうか。
その結果、当時の記憶を持った「もう1人の明日架」が生まれた(分離した)のでは…と。
②案はいたってシンプルな考察ですが、根拠に乏しいです。ヒントになるのは
どのフラグメントの今日平もほぼ同時期に姿を消している
ということです。
このことから、今日平を失いメンタルが弱ったどこかのフラグメントのあすかが黄昏の王に騙されて…という展開。
「世界を滅ぼせば今日平は元に戻る」なんて言われれば、幼少期の子供であればころっと騙される可能性もあります。
黄昏の王の正体と今日平・ユウの考察
明日架(あすか)が、黄昏の使者だとすると、黄昏の王は明日架に近い人物に決まります。自動的に、今日平・優(ユウ)・更に別世界の明日架…あたりでしょうか。
上記②の展開であればぽっと出のキャラクターの可能性も捨てきれません。
ただ、誰が黄昏の王だとしても目的としてしっくりくるものが思いつきません。「王」の情報が少なすぎるので仕方ないですが、衝撃的な展開を期待したいです。
9話のアカネアンバーの反応の件(結局子供が黄昏の王ではなかったことから、別の人物に反応した?)や、アスカが黄昏に飲み込まれたと根拠なしに断定したことから、黄昏の王の本命はユウとしておきます。
今日平が王だとすると、誰かに洗脳されて…ぐらいの理由しか思いつきません。
それよりは、ユウが何らかの狙いで明日架を使者として利用して、と考えた方が物語も広がりそうなものです。
結局「王」については確固たる考察ができないままここまで来てしまいました。
最後はシリアスカとの決戦?それとも…?
最後に触れておきたいのは、恐らくアスカはどこかで生きているという点です。
作中では黄昏に飲み込まれる=死と断言されていませんし、3話でトモヤがアスカに「いつか分かるだろう、お前自身が黄昏に飲み込まれたときに」という台詞を残して結晶化しました。
つまり、黄昏に飲み込まれると”何か”が起こるわけで。単にクラッター化するだけかもしれませんし、それ以外の反応があるかもしれません。
もしクラッター化するならば、ラスボスがアスカになる可能性があります。とても辛い展開です…。
一方で、5話の考察で書いたように明日架とアスカが同期することで、真の強さを発揮する展開も考えられそうです。
2人の明日架で協力して黄昏の王を撃墜する…なんて熱い展開ではないですか!
個人的にはこちらの展開に期待したいところ。
…戦闘後アスカが消えそうだって?そんなこと言ったらちくわ様も悲しむぞ!!
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というわけで、あかねさす少女10話の感想・考察でした。
本当に面白いアニメです。「やが君」の円盤を買うと宣言しましたが、リリスパもあかねさすもBDで見てえ…。どうしたものでしょうか。
で、ともよさんのツイートを見て思ったのですが…
あかねさす少女は12話構成なの!?
あと3話あると思っていたのですが…。残り2話となると物寂しさも出てきます。最後まで彼女らの闘いを見届けましょう。それでは、この辺で。
【追記:11話の感想と考察を書きました!】