あかねさす少女 6話 感想&考察!クロエの世界を徹底考察!~対価と手紙の秘密とは?
第6話「ひとりのアイランド」
ー身体は嘘をつかねえなぁ、お嬢ちゃん?(明日架)
回を増すごとに面白くなっていくぞ…!こういうAIが人間を乗っ取る系のお話は大好きです。サービスシーンも満載でした。
というわけであかねさす少女 第6話「ひとりのアイランド」の感想と考察になります。6話までのネタバレがあるので未視聴の方はご注意を!
※当ブログでは元の世界の人物を漢字表記、フラグメントを移動する人物をカナで表記します。
※また、クロエの世界に登場した各キャラは名前の前にβと付けることとします。
→つまり、クロエの世界に元々存在したクロエは「βクロエ」、シリアスカは「アスカ」、元の世界の明日架は「明日架」となります。
あかねさす少女 6話のあらすじ・ネタバレ
どうしても海に行きたい明日架は一同を誘いますが、皆乗り気ではありません。そこにユウが登場し、ウォークマンがあればいつでもフラグメントへ行けることを伝えます。
今回の楔はクロエ。クロエが望んだのは「1人で過ごせる世界」。海ばかりのフラグメントでした。更に、この世界はカプリフォーンという機械で何でも注文ができる世界でした。
ユウの説明によると、AIが全てのインフラ・物流を管理している世界であるとのこと。奈々やみあたちは好みのアプリで遊びますが、この世界の優は行方不明のようです。
一方、クロエは島の中で1人だけの生活を堪能します。クロエはこの世界のクロエが記したノートやプログラミングの本を発見します。
優の島にアスカもやって来ます。ユウはアスカに、みあの世界で決闘を止めなかったことを皮切りにアスカを「偽善」と評し、アスカに襲い掛かります。
その場は明日架が居合わせ、戦闘は回避されましたがアスカとユウの関係は良くないまま事が収まってしまいます。明日架は黄昏の世界が「何も死なない代わりに、何も生まれない世界」だと聞きます。
クロエはVRでパリの様子を見る中で、自室のノートにあった記号が画面に出てくることに気が付きます。そして、窓の外にはクロエを監視する機械の姿が…。
明日架が呼びかけても優や奈々は狂ったようにカプリフォーンを手放しません。クロエはノートの中から”サブリミナル””洗脳”という文字を発見するのでしたー。
以上です。
6話の感想と考察
まさに「現代の闇」みたいなものを上手に作中に織り込んできたお話でした。
ちなみに、私は食事等に行っている間にずっとスマホをいじっている人を見るとはっ倒してやりたくなります(笑)
カプリフォーンの対価はお金じゃない?
今回はクロエの世界に対する考察が主となります。そもそも、スマホみたいな機械の名前はカプリフォーン?カプリコーン?「山羊」に合わせるのなら…後者?
さて、冒頭で各人が使い始めてからずっと嫌な予感がしていたカプリフォーンという機械。まさに使える機能はスマホの上位互換のようなものです。
クロエの世界の情報を整理しておきます。
・それぞれの人に1人1島与えられる。
・AIが物流やインフラを”管理”しており、物は何でもホワイトゴートから送られる。
・この世界の優は行方不明。その他の人物も登場せず。
他の人間が一切登場していないことが不気味さを際立たせます。
で、気になるのは物を購入したりアプリに課金した際の「対価」です。
一般的に考えれば金銭のような気がします(ユウもそう言っていました)が、Bパート最後の狂ったような一同や、この世界の優が行方不明になっていることから一筋縄ではいかないと思われます。
個人的に考えているカプリフォーン使用の代価は
使用者の”人間としての心”
ではないのかな、と。
これであれば、奈々たちの様子にも説明が付きますし(同時にあまりカプリフォーンを使用していない明日架・クロエが正常なことの説明も付きます)、元の世界の人間たちはカプリフォーンに溺れ心をAIに制圧されてしまったので存在自体も消えた、と考えられそうです。
最後に登場した「〇」の記号列とサブリミナル・洗脳の文字。
無意識に画面に現れる「〇」を見ることで、カプリフォーン使用者の”人間としての心”は徐々にすり減っていくのではないでしょうか。
βクロエの狙いと今後
βクロエがこの世界で何をしているのか、という点については奈々編・みあ編と異なり今回は多くが明かされませんでした。
分かったのはβクロエはプログラマーらしいということぐらいです。カプリフォーンの製作者の一員なのか、それとも逆にカプリフォーンの脅威に気が付き製作者に対抗している存在なのか。
後半でクロエが監視されていたことから後者の可能性が高そうです。
もう1点引っかかるのは、なぜ手紙だけが「物」で送る形式になっているのか、ということです。
これについては
・文章を「物」とすることで、AIによって管理するため
・逆にカプリフォーン(検閲)を通さずにやり取りをするための手段
・人のやり取りが無くなってしまった世界でβクロエが用意した「人と人の心を通わせるための連絡手段」
こんなところでしょうか。1点目と2点目は真逆の視点です。すべてのやり取りが機械で行われている以上、プログラム製作者にとって検閲は容易なことだと思うので、1つめの線は薄いでしょう。
そうだとすれば、この世界を抜け出すのにキーになってくるのが手紙になるのではないでしょうか。検閲の目をすり抜けられる(であろう)手紙を使った逆転劇が見られるかもしれません。
また、日本に来たクロエは皆でいることを楽しいと思いつつも、1人でいなければという思いに捉われていることも明かされました。
今回のフラグメントではクロエ側からラヂ研メンバーに手を差しのべ、カプリフォーンに取り込まれ「1人」になってしまった奈々・みあ・優を救う熱い展開が見られることに期待です。
アスカの表情の柔らかさとユウの過去
6話特徴的だった点はアスカの表情が最初に比べ、かなり柔らかいものになっているということです。
明日架たちと交流を持つ中で、何もない黄昏の世界にいたアスカが少しづつ友好的になっているのがいいですね。
だからこそ海でもっと皆できゃっきゃうふふしてほしかったのですが…。次回以降の楽しみにしておきましょう。
明日架×アスカで息ぴったりにユウをおちょっくったシーンはユウのきょとんとした表情も相まってよかったです。
また、ユウの過去も小出しで語られました。彼女が言うには「誰かに明日架を奪われた」とのことです。
前回も書いたようにユウは敵対しているように見えて実はアスカのサポートを行っているのでは…と思っていますが、どうなのでしょう。
アニメ「あかねさす少女」6話感想まとめと7話に向けて
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というわけで、あかねさす少女6話の感想・考察でした。冒頭でも書いたように、うまく現代社会にマッチした話でとても面白い回だったように思います。
また、次回放送分は管理人の都合により更新が火曜日か水曜日になります。次週は少しだけ更新が遅くなりますがぜひまた足を運んでいただければ、と思いますm(__)m
それでは、この辺で。
【追記:7話・8話2話分の感想、考察記事になります!】