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あかねさす少女 7話・8話の感想&考察!アスカのフラグメントの不気味さ

第7話「Tu n'es pas seule.」
第8話「明日架とアスカ」

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ーてゆーか、皆で撮ろう!!(明日架

 

クロエ回の終了と物語の核心に迫る8話でした。前回は所用により更新できなかったため、2話分まとめての記事になります。8話が本当に面白かったです。

というわけで、あかねさす少女 第7話「Tu n'es pas seule.」と第8話「明日架とアスカ」の感想・考察になります。8話までのネタバレがあるので、未視聴の方はご注意を!

※当ブログでは元の世界の人物を漢字表記、フラグメントを移動する人物をカナで表記します。

※また、クロエの世界に登場した各キャラは名前の前にβと付けることとします。

→つまり、クロエの世界に元々存在したクロエは「βクロエ」、シリアスカは「アスカ」、元の世界の明日架は「明日架」となります。

あかねさす少女7話・8話のあらすじとネタバレ

今回は2話まとめて、ということでダイジェスト版でお届けします。

7話のあらすじ

みあたちの洗脳を解くために、明日架はカプリフォーンを処分し、クロエの元へ向かいます。カプリフォーンを捨てたことで一同は無事、元に戻りました。

一方、クロエはβクロエが残した「AIを破壊するウィルス」を手にします。WHITE GOATの内部に取り付けるべく、合流した侑たちとAIの”核”へ向かいます。

アスカはこの世界のクラッターがAIに擬態していることにも気が付きました。

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登場したのは、これまで倒したクラッターの強化版となる面々。奈々・みあともに苦戦しますが、クロエもイコライザー化します。戦闘をアスカに託し、サーバーがある水中へ潜ります。

無事ウィルスを取り付け、AIを破壊します。元いた住民は収容されていました。元の世界に戻ったクロエは自分のお気に入りの場所へラヂ研メンバーを招待するのでした。

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8話のあらすじ

怪我をしたオクターヴのマスターをラヂ研メンバーが手伝います。

明日架以外の面々が来られなかった日は、アスカが手伝うことになります。明日架とアスカの区別が付かない状況で、優だけは2人の違いを見抜きます。

その日の夜、アスカは明日架宅で食事を取ります。食卓に座るアスカは少し物寂しそうで…。味噌屋を継ぎたい明日架は、父親と口論になってしまいます。

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アスカは「明日架には”未来”があるのだから、自由でいてほしい」と願います。アスカが喫茶店で出会ったタクミはアスカの世界では貧困にあえいでる少年でした。

2人の明日架は同時に今日平の夢を見ます。そして、アスカは自分の世界で問題が起き、帰ってしまいます。まるでもう明日架と会えないような発言を残してー。

そんなアスカを明日架はラヂ研メンバーと追いかけます。楔になるのは優です。

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以上です。

7話・8話の感想と考察

7話の展開は6話で予測したものとは異なっていましたが、非常に面白い回でした。

なぜ洗脳されなかった人間が殺されず、何もない場所で収容されていただけなのか…など色々突っ込みどころはありますが、尺の都合でしょう。

一方で、8話はとうとう物語が核心へと迫りました。ぞくぞくするような面白さです。今期の多々ある素晴らしいアニメに一気に追いつくような出来だったように思います。

”1人”も”みんな”も受け入れたクロエの成長(7話)

クロエがイコライザー化するにあたり、クロエの成長が感じ取れました。

これまでの奈々編、みあ編と比べてもクロエの成長は非常に分かりやすく描かれていたのではないでしょうか。

クロエ「だけど分かったよ。僕は弱くなったんじゃない。1人が好きな僕が、君たちと共にいることで、できることが増えたんだ。君たちがいるから僕は、1人になっても帰ってこられる

 

6話ではクロエが「1人にならなきゃ」と思って行動していることが明かされました。しかし、今回は「1人」でいることも受け入れつつ、「みんな」といることも同時に受け入れています

 

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みんなでいても色々なことができるし、1人でいてもみんなが自分を受け入れてくれるー。これを感じ取ったとき、クロエはイコライザー化する資格を手にいれました。

クロエの考えがなぜすんなり変わったのか…と言う点ですが、自分は明日架の「クロエがどんなに1人が好きだって言っても、1人きりになんてさせないんだから!」という発言が決定打だったように思います。

 

強さを保つために1人でいなければ、と思い行動してきたクロエ。

そんな彼女に明日架は「1人きりにさせない」と告げます。それもさらっと。この明日架の発言で、自分には明日架たちがいるということを実感したのではないでしょうか。

 

この後に、クロエは自分もWHITE GOATへ向かいたいという直談判をしますが、その際に映った彼女の回想は、βクロエの「WHITE GOATによって一人きりにされている」というセリフでした。

自分を1人はしない、という力強い友人の言葉があったからこそ、この世界の自分も本当の意味での1人にしていけないというクロエの想いがこもった行動のように感じました。

ユウが戦いを避ける理由はもしかして(7話・8話)

ユウはまたしても、クラッターとの戦闘時には姿を消しました。

もちろん彼女が言うように、本当に「面倒くさい」という理由もありそうですが、ユウ自身がクラッターであるから…という可能性も考えておく必要がありそうです。

最初はユウに戦闘力が無いのかな?と思いましたが、アスカとやり合っていましたしね…。

 

ユウがクラッターだとすれば、ユウは直接戦うタイプではなく

クラッターを指揮統括し、思いのまま操る

能力を保持しているのかもしれません。黄昏の王の右腕的な。

 

実は戦闘時はどこかで明日架たちのことを見ていて…というパターンです。そうでもないと、クラッターがいるフラグメントに一同を送っている理由が説明できません。

 

もっとも、自分としては4話・5話の考察で書いたように、ユウはアスカ・明日架を上手く先導している仲間である可能性の方がまだ高いと思っています。

今回もクロエと明日架たちの間で仲が深まりました。

5人の結束力を高めることで、戦闘力が格段に上がったり、まだ見ぬフラグメントが開かれる設定があるのかもしれません。

ユウの狙いはそこなのではないかな、と。むしろそうであってほしい…。

www.anime-kousatsu.com

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アスカの世界に「優」は存在するのか?(8話)

8話で気になる点はいくつかありました。そのいくつかを挙げてみます。

明日架とアスカが同じ夢を見た
→2人で行動を共にすることが多くなり、2人が「同化」し始めている?

クラッターとなっていた人間が再登場している
→クラッターが元人間であることの証明?

1話のフラグメント(633.1)とアスカフラグメント(655.1)は異なる世界

 

明日架の「同化」については5話考察記事(上記)を参照頂ければ、と思います。

クラッター=元人間説が正しいとすれば現状の世界もクラッターによって汚染される可能性をはらんでいることになります。

3つ目は非常に重要な要素です。1話で楔になっているのは明日架です。それでは、1話の明日架はいったい誰の楔になったのでしょうか。

他のラヂ研メンバーもいないようでしたし…。633.1は誰のフラグメントなのでしょう

 

その中でも、アスカのフラグメントで優は生きているのか…という点は今後のストーリーに大きく影響を与えることになりそうです。

当ブログでは何度も書いてきているように、1話でアスカが「優…」と呟いている場面がありました。

 

そして、今回一瞬映ったアスカの世界のフラグメント。

中央部分にあるクラッターの巣窟のようなドーム状の部分に目が行きがちですが、手前を見ると…お墓のようなものが乱立しています。

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楔になった人間がその世界で既に命を落としているとすれば…?

次回から優が消えてしまうような、嫌な予感がするのは自分だけではないでしょう。

優が消滅して、失われた優を救いに行く展開になるのかな。もっとも、普通に優も一緒に冒険する可能性もありますが。

ユウについては、アスカとの面識が無いようだったので、アスカフラグメントには無関係だと思います。1つ上の見出しでも書いたように彼女が敵なのか味方なのか。ユウの出方にも注目ですね。

それぞれの行動、明日架への想い(8話)

8話でよかった点として挙げたいのは、ストーリーの本筋ももちろんですが、既にイコライザー化したメンバーの言動が良かったです。

家族との仲を取り戻した奈々は父親との約束を切り上げて、明日架に会いに来ます。家族も明日架も受け入れた彼女ならではの行動です。

クロエはフラグメントでの経験が心に残っているのか、プログラミングの勉強をしたいと考えているようです。フラグメントでの一件は彼女に別の未来を見せることに至っています

 

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また、優だけが明日架とアスカの違いを一発で見抜くなど、他の3人に比べて明日架とより関係が深いことが見て取れます。

こうなると、8話では登場しなかったユウが明日架ラブなのは、実は優の心の奥底に隠れている本心だったりして…?

 

アスカの明日架への接し方も印象的です。

自分の世界と比べて、未来がある世界なのだから自由でいてほしいー。押しつけがましくなく、そう告げるアスカは他のメンバー同様本当に明日架のことを思っています。

普通は親が子を無理やり後継ぎにさせることが多い気がしますが、明日架の父親はそうではなく。子供に自由な選択肢を与える良い父親のように感じました。

 

結局、明日架は自分が思うよりも周りに愛されている人間です。

明日架を中心に

さりげなくサブキャラクターを上手に掘り下げているのも「あかねさす」の素敵な点

です。

アニメ「あかねさす少女」7話と8話の感想まとめ&9話に向けて

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というわけで、あかねさす少女第7話・8話の感想と考察でした。

7話、8話とうなぎ上りに面白くなっています。是非、3話ぐらいまでで切ってしまった人にも見てほしい出来になっています。記事内でも書きましたが、本筋とサブキャラの描き方が見事です。

8話のAパートが最後の日常回だったのかもしれません。次回からはキツイ展開が用意されている可能性が高いですが、最後まで彼女らの雄姿を見届けましょう!

それでは、この辺で。 

 

【追記:9話の感想・考察記事はこちらから!】

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