あかねさす少女 2話 感想&考察！平行世界と楔、同化の謎
第２話「違う世界（フラグメント）」
ー私、七瀬奈々は、明後日17歳の誕生日に千葉トモヤさんと結婚します！（奈々）
いやー、面白いです！一気に「あかねさす」の世界観にはまってしまいました。作品としては５人のフラグメントを順番に映していくことになりそうですね。
というわけで、あかねさす少女第２話「違う世界（フラグメント）」の感想と考察を書いていきます。２話までのネタバレがあるので未視聴の方はご注意を！
※明日架が複数人登場します。EDのクレジットに合わせて現世界の明日架＝明日架、異世界の明日架＝アスカの表記をします。
あかねさす少女 2話のあらすじ・ネタバレ
明日架は昨日の「もう１人のアスカ」の話をしますが、クロエ以外には信じてもらえません。そこで、一同はもう一度儀式を行うことにします。
奈々は帰り道に占い師に特別な数字「696.9」を教えてもらいます。この数字に周波数を合わせて儀式を行うと…奈々が「別の世界の明日架たち」とカフェにいました。
696.6の世界では女性は17歳で結婚することになっており、奈々は2日後に結婚を控える身となっていました。奈々は自分の置かれた立場に混乱します。
一方、明日架たちは異世界の自分たちを店外から目撃し、アスカとも出会います。アスカは一同に平行世界の話をし、はじめに平行世界に飛んだ人物が平行世界の自分と同化することを伝えます。
奈々は家に帰りますが、勝手に結婚が決まり、そのことを歓迎する家族の雰囲気に怒ります。どうやら奈々は実父ではなく継父と共に住んでいるようです。
学校では明日架とアスカが会話をします。どちらの世界でも弟である今日平は６歳で失踪してしまったそうです。
奈々の結婚相手はトモヤは超人気俳優でした。トモヤと共に出かけ、会話をする中で奈々はトモヤに惹かれていきます。
明日架たちは七瀬家に向かい、奈々と会話をします。しかし、奈々はすっかりこの世界のことを気に入ってしまいました。そして、裏道にはあの黄色うさぎが…？
以上です。
２話の感想と考察
EDが徳永さんの曲のカバー…だと！？「多田恋」のEDといい、有名曲のカバーっていいですよね。タイトルにある”壊れかけ”というフレーズも伏線なのでしょうか。
平行世界は各々が満足する世界？だとすれば…
１話の感想記事でも書いたように、異世界は複数用意されていました。それも、各キャラがそれぞれ主役になる世界が今後展開されそうです。
加えて、２話を見た限りでの平行世界の特徴は
・周波数を変えることで様々な世界に行ける
・その平行世界の主役になる少女は「悩み」と向き合うことになる
ということがいえます。
今回で言うところの奈々の悩みは家族関係の内容でした。明日架も今日平が失踪しているため、全員家族絡みの悩みを持っている可能性は高そうです。
彼女のセリフから考えるに、奈々のせいで実の父はいなくなってしまい、母親は別の男性と再婚した…といったところでしょうか。奈々の自分への責めっぷりから、奈々起因の交通事故等が起こったのかな…と思います。
さらに、こちらは奈々の世界限定の話かもしれませんが
・平行世界の主役になる少女は平行世界で”いい思い”をすることになる
のかもしれません。奈々は冒頭で千葉トモヤの話をしていました。憧れの俳優と結婚できる世界線なんて最高でしょう。
となると、今回の奈々のように平行世界にどっぷり浸かる展開は今後も用意されそうです。
奈々を無理やり連れ戻すのか、それとも奈々を平行世界に置いていくのか、次回の選択が楽しみです。
奈々を平行世界に置いていくとなれば、５人の少女が順番に離脱していくことになりそうです。（この考察の「穴」は下の見出しから）
もっとも、トモヤの表情を見ると彼にも裏の顔がありそうです。彼の言う「世界中が幸せになる」ことが何を意味しているのか、次回が楽しみでなりません。
「楔」の人間がいなくなると
アスカは平行世界についてこう語っていました。
アスカ「彼女の平行存在と同化し、この世界とお前たちを繋ぐ”楔”となった。その楔の存在によってお前たちはこの世界に居続けられるし、元の世界に帰ることも出来る」
奈々がこの世界に残ってしまうと帰ることできないですやん＼(^o^)／
楔が外れてしまうことで、元の世界と並行世界のつなぎ目がなくなり、並行世界に取り残される…といったイメージでしょうか。
ということはアスカは自らの存在を楔にして複数の世界を行き来していることになりますね。
楔となった少女が自分の意志で帰りたくない、というのであればまだ分かります。
例えば、
黄うさぎに攻撃され、楔となった少女が命を落としてしまったらどうなるの
でしょうか？
永遠に平行世界から変えられなくなるか、その平行世界が「閉じて」しまい、残りのメンバーが強制的に元の世界に帰ることになる（もちろん殺された少女は戻ってこない）のか。いずれにしても最悪の展開しか頭に浮かびません。
下の見出しでも考察していますが、「同化」と「楔」は切り離せない関係にあるような気がしてなりません。次回で「楔」の存在の謎がもう少し明かされるでしょうし、ひとまずは３話の放送待ちです。
「同化する」人間の謎と今日平・雪うさぎとの関連
平行世界の主役となった少女は、並行世界の存在と同化することがアスカから語られました。
つまり、696.9の世界ではもといた奈々は現世界の奈々と同一存在となり、消えてしまったことになります。
仮に奈々が現世界に帰ったとして、平行世界の奈々は元に戻るのでしょうか。
「実際は存在していない世界だから」と言えばそれまでですが、いきなり友人が１人消えることになるわけですし、後味はよくないよなぁ…。
この”同化”という言葉と関連させて押さえておきたいのは、今日平のことです。今日平は亡くなったわけではなく失踪したと明日架は言っています。
同化する…失踪する…消える…嫌な予感がするのは自分だけではないでしょう。
何らかの拍子で６歳の今日平は平行世界に紛れ込んでしまい、「何か」と同化した。そのまま今日平は「なぜか」平行世界から帰ってこられずに、今もそのまま…。
この考察ですが、決定的な穴もあります。平行世界で進む時間は現世界ではカウントされないため、これだと辻褄が合わなくなってしまいます。
（今日平が並行世界で何かに巻き込まれているなら現世界の時間は進んでいないはず）
今日平絡みの話はもう少し情報がほしいので、今後も考察を続けていきます。
もう１つ引っかかっているのは黄うさぎと１話で明日架たちが訪れた平行世界です。どうして奈々の世界は日常が描かれていたのに、１話で行った世界は黄うさぎとアスカしかいなかったのでしょうか。
あれが明日架の世界なのか、それとも全世界の中心地的な役割を担っている世界（＝いわゆる「何も起きなかったニュートラルな世界」）なのか、と色々考えられます。
ただ、あの黄うさぎって色々な世界で人間が溜めた不満や絶望が形になったものではないのかな、と。それであれば、そういった「暗いモノ」がとある世界に詰め込まれているという解釈ができそうです。
そして、その黄うさぎは誰かが幸せになりそうな平行世界を壊そうとやって来るー。180度違う考察の可能性が高いですが、ありえそうな話ではあります。
感想：ストーリーは上々！作画班の踏ん張りに期待。
ここまで書いてきたように、考察要素が多くとても面白い作品に化けました！
特筆すべきはともよさんの素晴らしい演技力。このまま行けば明日架＋アスカ＋残り４世界の明日架と６種類の同一人物を演じ分けることになります。
楽しみですね…！特にともよさんファンにはたまらない作品になりそうです。
一方、お気づきの方も多かったでしょうが作画に若干不安要素があります。ストーリー、声優と揃っているのですから最後まで踏ん張ってほしいですね。
アニメ「あかねさす少女」２話の感想まとめと３話に向けて
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というわけであかねさす少女２話の感想記事でした。
オムニバス形式で進みつつ、謎を解明していく物語が見られそうです。ぜひ１話切りしてしまった人にも見てほしい２話になっています。
次回で奈々編は完結でしょうか。それでは、この辺で。
【追記：３話の感想記事を書きました！】
