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色づく世界の明日から 1話 感想&考察!目に見える「色」と魔法の「色」

第1話「キミノイクベキトコロ」

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ー私は大丈夫、1人でも平気。言い続けているうちに段々本当になっていく…(瞳美

 

これはすごい。オリアニのお手本のような、最高の出だしでした。近年でも稀にみる名作になるのではないでしょうか。これだからPAファンはやめられません…!

というわけで色づく世界の明日から 第1話「キミノイクベキトコロ」の感想と考察を書いていきます。1話のネタバレがあるので未視聴の方はご注意を!

色づく世界の明日から 1話のあらすじ・ネタバレ

月白瞳美は幼いころに色覚を失った魔法使いの一族の少女です。彼女には友人らしい友人もいなく「自分は1人でも大丈夫」と自身に言い聞かせます。

花火会場で、突然祖母の琥珀が時間転移の魔法を使い、「60年前の私に会いなさい」と告げ、瞳美は60年前の2018年に転移します。

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瞳美が降り立ったのは葵唯翔という少年の家でした。瞳美は唯翔の家の窓から逃げ出しますが、その場面を南ヶ丘高校の写真美術部のメンバーに撮影されてしまいます。

偶然にも写真美術部のメンバーに会った瞳美は自分の家である「まほう屋」へと案内してもらうことになります。しかし、60年前の琥珀はイギリス留学をしていて日本にいませんでした。

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まほう屋を後にしようとした瞳美ですが、琥珀の祖母(=瞳美の高祖母)に引き留められ、まほう屋で生活することになります。60年後の琥珀が持たせた手紙が役に立ちました。

翌日、瞳美は「アズライト」を探しに街に出ます。唯翔と再会した瞳美は唯翔の絵が色づいているのを目撃します。色がわからない瞳美が色を認識できた瞬間でした。

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以上です。

1話の感想と考察

いい雰囲気と丁寧な進行で視聴者に負担がない1話でした。その分張られた伏線は少なめで考察要素はそこまで多くありません。

失った色覚と色とりどりの魔法

作中の世界観として大切なのは「魔法」という存在があることです。

更に魔法は、単に人が使えるだけのものではなく、魔力のみを切り離して魔法を使うことが使えない人でも使用できるようになっています。

とりあえず現状で「魔法」について気になる点は2つです。1つは月白家以外の人でも魔法の力を生み出すことはできるのか、ということ。もう1つは販売されていた魔法には綺麗な色がついていたことです。

 

前者については現時点では考察することは不可能ですが、後者は今後大切な要素になってきそうです。

公式HPを見る限り、瞳美は魔法を使うことができないようです。そして、瞳美は色覚を失っており(先天的なものではなく、母親といるときは色がわかっていた模様)、魔法は色がついた存在として人々に売られている…。

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これらのことから

瞳美は過去のどこかの地点で、何かに自分の魔力をつぎ込んだせいで魔力を失った(=色覚も失った)のではないか?

と考えられます。この辺りは今後の2018年の生活の中で描かれていきそうです。

もしくは、魔法を学んでいく中で徐々に使えるようになり、少しづつ色覚も戻ってくるとか…。なるほど、琥珀は魔法を使えない瞳美に魔力をつけさせるために、2018年に瞳美を送ったという解釈もできますね。

いずれにしても「色」は瞳美の見える世界と魔法をつなぐ大切な要素であることに違いはなさそうです。

消える色、現れた色の描写

作中では第三者目線の風景と、瞳美視点の風景が切り替わって描かれました。

いきなり過去へ飛ばされた瞳美から見る世界はやっぱりモノクロの世界です。頻繁に風景が白黒へ変わることで瞳美の不安感を感じ取ることができます

人間は視覚から読み取る情報が全体の8割を越えるといいます。いきなり見知らぬ世界に飛ばされて、目の前にあるものに色がなかったらと考えると…。自分なら正常ではいられないかもしれません。

 

1話のラストまでは初めに第三者目線のカラー風景を描写し、その後に瞳美目線ではどう見えるのかを描いてきました。

一方、ラストでは逆に瞳美視点のモノクロな世界をはじめに描き、唯翔の絵を見ることで失われていた色覚が一気に戻るような形で描かれています。

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このシーンは本当に美しいです。瞳美にとっては長年見えなかった色が見えた記念すべき瞬間です。今後も唯翔の絵をきっかけに色が見えるシーンがあると思いますが、その度に色塗られた世界が映し出されるのが楽しみでなりません。

唯翔の正体と今後の展開

明らかに月白家のキーになりそうな唯翔。琥珀は60年前の世界に瞳美を飛ばし、唯翔の家に瞳美は着地しましたが、着地点は琥珀が狙ったものなのでしょうか、それとも…。

ぱっと考えて最初に思いつくのは瞳美の祖父になる人物が唯翔であるという考察ですね。

60年前に第三者の干渉で唯翔と琥珀が仲良くなった経緯があり、その状況を再現するために琥珀が60年間魔力を貯めていたと考えると流れも自然です。

 

その他にも、瞳美と唯翔の仲が深まっていく可能性もあります。仮に唯翔=瞳美の祖父であるなら、唯翔と瞳美が結ばれてしまうと瞳美は存在しない人間になってしまいますが…。

また、魔力を色として捉えるのであれば、唯翔の絵には魔力が込められていることになります。瞳美の秘められた魔力を魔法として使えるようにするには、唯翔の絵の力が必要不可欠なのかもしれません。

 

話の本筋としては、2018年の世界で祖母の恋路を助ける過程で瞳美は魔法を使えるようになっていき、色覚も戻り2078年の世界へ帰還する、という展開になりそうですが果たして。

一筋縄ではいかないと思うので、もうしばらく様子見が必要ですね。

アニメ「色づく世界の明日から」1話感想まとめと2話に向けて

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というわけで色づく世界の明日から、1話の感想記事でした。考察できる要素が多くなかったためややショートな記事になりました。

ポッキーが登場したのは「凪あす」を思い出しますね。また、ラストシーンの”出会い”は「TARI TARI」1話に重なるものがあります。この機に凪あす・TARI TARIをもう一度見直そうと思います。名作は何度見てもよいものです。

グラスリップ感もあるって?みなまで言うでない…!

考察を書いていくのが難しそうな作品ではありますが、楽しみつつ書いていきたいと思うのでよろしければ次回の記事も覗きに来てくださいね!

 

次回第2話は「魔法なんて大キライ」です。それでは、この辺で。

【追記:2話の感想記事を書きました!】

www.anime-kousatsu.com