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色づく世界の明日から 8話 感想&考察!琥珀の言葉の真意と絵本の正体

第8話「ほころびのカケラ」

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ーでも、魔法で人を幸せにするのは本当に難しい…(琥珀

 

ここにきて主人公が瞳美から琥珀にスイッチした感がありますね。重要そうなフレーズである「絵本」も登場し、物語はいよいよ終盤へと向かいます。

というわけで、色づく世界の明日から 第8話「ほころびのカケラ」の感想と考察になります。8話までのネタバレがあるので、未視聴の方はご注意を!

色づく世界の明日から 8話のあらすじ・ネタバレ

瞳美が色を識別できないことはすんなり受け入れられました。琥珀は「瞳美が自分に無意識にかけた魔法で色が見えないのでは」と仮定し、原因を追究します。

唯翔が近くにいることが原因であると踏んだ琥珀は色々実験しますが、うまくいきません。図書館で瞳美は「小さい頃に見た色のついた絵本」を思い出します。

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琥珀は時間魔法の勉強を進めます。瞳美が戻りたいと言ってくる日に間に合うように。ひとまず琥珀の魔法は、花瓶の枯れた薔薇を元に戻すことには成功します。

瞳美の依頼で、一同で日常風景の撮影会を行います。それぞれの恋心が動く中、琥珀は瞳美に60年後に帰りたいか尋ねます。このやり取りを将が聞いていました。

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写真の編集中に将は瞳美に何かを言いかけますが、その言葉は発せられません。同時にあさぎのカメラが故障し、琥珀が時間魔法でカメラを直しました。

しかし、琥珀の魔法は一過性のものでした。再び薔薇は枯れて、カメラは故障します。そして、瞳美は「ここにいたい」という思いを琥珀に伝えました。

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以上です。

8話の感想と考察

ジェットコースターでいうと、頂点まで達した感がある8話でした。基本的な情報はほぼ全て用意され、あとは物語が爆発的に動くのを待つだけの状態です。

時間魔法の完成度と琥珀の思惑

琥珀の時間魔法が中心に描かれました。現時点での琥珀が行える時間魔法は

〇時間を「戻す」ことしかできず、「進める」ことは不可
〇戻した対象はごく短時間で、戻す前の時間に戻ってしまう

という制約があります。

 

ここで、改めて考えると

瞳美を元の世界に戻す魔法は、時間を「戻す」魔法なのか「進める」魔法なのか

が分かりません。

時間軸の話でいえば、瞳美の時間を”進める”ことが正解な気がしますが、瞳美が過ごした時間という観点から考えれば(瞳美自身の)時間を”戻す”必要があありそうです。

とりあえず、試しに瞳美に魔法を使ってしまうと、一瞬だけ60年後に戻るけどすぐに引き戻される感じになるのでしょうか。

 

琥珀が魔法を使う理由は「人々を幸せにしたい」という想いにあります。これは以前からも語られていた内容で、8話のアバンでも改めて明言されました。

だからこそ、薔薇の件でもカメラの件でも「他人を幸せにできた」と思っていた琥珀が魔法の失敗に気が付いたときの落ち込んだ表情は見ているこっちが苦しくなります

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琥珀は最後に「魔法で人を幸せにすることは難しい」という回想をしています。では、琥珀のこの言葉にはどのような意味が込められているのでしょうか。

「魔法で人を幸せにすることは難しい」という言葉の真意

この回想の直前には瞳美の「ここにいたい」という発言がありました。

そして、琥珀の時間魔法の性質をもう一度見直してみましょう。…そう、琥珀の魔法は時間が経つと時を戻す前の状態に戻ってしまうのでした。

 

つまり、

60年後の琥珀が瞳美にかけた魔法も、いつか”期限”が来たら瞳美を60年後の時間に戻してしまうー

と考えるのが自然です。

こう考えると、琥珀が60年間も魔力を溜めていたことにも納得がいきます。どうしても元に戻ってしまう魔法だから、瞳美に1分でも多く過去にいてもらうために魔力を溜め続けていたのでしょう。

 

ここまで読んでいただければ琥珀の言葉の真意が理解できます。瞳美は”ここ(2018年の世界)”に留まりたいのに、60年後の自分がかけた魔法のせいで強制的に60年後に戻してしまうことが現時点ではほぼ確定しているんですね。

せっかく楽しい高校生生活が送れそうな矢先に、です。

 

未来の自分がかけた魔法のせいで実の孫に辛い思いをさせることになってしまうことを理解した上での発言と、この表情です。

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8話の琥珀にはどこまでも苦しい心情が見え隠れしています。

時間が戻っても瞳美の記憶は消えないと信じていますがどうでしょうか。

 

では、ここまでを踏まえた上で今後の展開の予測をいくつか挙げてみます。

〇琥珀が瞳美を2018年に留まらせる魔法の研究に勤しむ
〇瞳美が過去に自分にかけた魔法を解除し、現代に残るか60年後に戻るかを選択する
〇60年後に戻った後、瞳美が再び自らに魔法をかけて60年前に戻るED

第1案か第2案でほぼ確定だとは思いますが、まだまだ先は見えません。

幸せの絶頂での強制送還は辛すぎるよ…。

「絵本」の正体と行方

もう1つ8話で登場した大事な要素は「絵本」です。図書館で色を戻す手がかりを探している最中に瞳美は昔読んだ色のついた絵本の話をします。

この絵本は唯翔が書いたものである可能性が非常に高いです。

もしくは、唯翔と琥珀が結ばれ、唯翔の力を継いだ子供(=瞳美の親)が瞳美のために書いた絵本という可能性もありますが、ストレートに唯翔の絵本と考えるのが自然でしょう。

 

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唯翔が絵本を書いたのだとすれば。ここでもいくつかのパターンが考えられ

60年後の世界で唯翔が描いた絵本(唯翔は絵描きor祖父が書いてくれた絵本設定?)
現代で唯翔が今後絵本を描き、元の世界に戻る瞳美に持たせたもの

という展開がありそうです。

第2案については、17歳の瞳美が絵本を持って帰るため、幼少期の瞳美はその絵本を読めなさそうですが、そこはタイムパラドックスの何とやらでどうとでも説明がつきそうです。

 

ちなみに、60年後に瞳美が唯翔の絵を見ていたのでは?という考察は6話でもした通りです。

③金色の魚は瞳美が未来で見ていた「今と昔を繋ぐもの」

新たな可能性としてはこちら。もし、唯翔が瞳美の祖父であるか、今後唯翔と瞳美が結ばれるのだとすれば…。60年後の世界のどこかで瞳美は唯翔の描いた金色の魚を見ていた可能性が非常に高いです。

60年後に見た金色の魚と、現在見ている金色の魚はそういった意味で”今と将来の架け橋”になっているものなのかなーとも思ったりしています。

色づく世界の明日から 6話 感想&考察!戻った色覚と唯翔の心情 - アニメのおすすめなどを語るブログより

少し足りない気もしますが、真相としてはこれに近いものではないでしょうか。

まだまだ現時点では唯翔の絵にだけ色がついて見える理由も、彼の絵の力も不明です。この辺りも一気に明かされていくと思われます。次回以降に期待です!

こじれ始めた恋模様

「将は瞳美のことを好きでは無い派」だったのですが、さすがに8話を見るとこの意見を翻さざろうを得ないです(笑)

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2人きりでイラストレーターをいじって編集をしている最中の将は、あと少しで瞳美に”何か”を告げてしまう直前でした。君にはあさぎちゃんがいるだろうに…!

それでも、まだ”先輩として”好きという可能性も捨ててはいません。もしかしたら、「60年後に戻るな!」と告げたいだけ…だったのかも。

 

このままあさぎが一歩を踏み出さないと、ドロドロになった挙句瞳美は時間切れになって強制的に帰還するとんでもないことになりかねません。

ただ、唯翔も瞳美もあさぎも動かないと、最初に動くのは間違いなく将なんだよなぁ…。将から動き出せばそこにハッピーエンドが見えません。

 

将は瞳美を好きなのか、そうではないのか。はっきりしろよ!とも思いますが、あさぎの気持ちと視聴者の気持ちをリンクさせる仕掛けなのかもしれませんね。

残り話数も少ないので、恋愛事情もうまくまとめられるのかがやや不安ですが、そこはPAさん。きっと大丈夫でしょう。

アニメ「色づく世界の明日から」8話感想まとめと9話に向けて

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というわけで、色づく世界の明日からの8話感想・考察記事でした。

冒頭でも書いたように物語のパーツはほぼ全て提示されました。次回以降は1話見るごとに「覚悟」が必要かもしれません。やが君→色づくコンビ辛いなぁ…ww

そして、9話予告。「好きです!」と言っているのはあさぎ…?あさぎから動き出せば、恋愛方面でBADENDになることは無さそうですが、果たして。

そんな第9話は「さまよう言葉」です。それでは、この辺で。

 

【追記:9話の感想と考察はこちら!】

www.anime-kousatsu.com