色づく世界の明日から 5話 感想&考察!あさぎの敬語と魚の正体
第5話「ささやかなレシピ」
ー将くんって、そんなんだからテーブルの上も茶色にしちゃうんです…(あさぎ)
あさぎ×将回。最後には例の”金色のサカナ”も登場し、いよいよ展開が大きく動いてきそうな予感です。
というわけで、色づく世界の明日から 第5話「ささやかなレシピ」の感想と考察になります。5話までのネタバレがあるので、未視聴の方はご注意を!
色づく世界の明日から 5話あらすじ・ネタバレ
魔法写真美術部が正式に発足しました。その中で琥珀は「出張占い」を行います。あさぎは恋愛運を占ってもらいますが、ライバルが現れるという結果が出てしまいます。
琥珀たちが外出したことで、瞳美は店番をすることになります。店番中に唯翔が来店し、最近思ったような絵が描けないことを瞳美に告げます。
瞳美は琥珀に”絵に効く星砂はないか?”と聞きます。琥珀は自分で作ってみればいい、と瞳美にアドバイスをし、瞳美は失敗しつつも星砂の作成に成功します。
そして、魔法写真美術部の決起集会が開催されます。瞳美は琥珀の計らいで唯翔と2人で外出し、無事に星砂を渡すことに成功します。同時に「色を思い出させてくれた唯翔の絵はとても大切なものだ」と告げました。
一方、決起集会場では瞳美の話ばかりする将にあさぎは苛立ちます。それでも、琥珀の「占いではヒントでしかない」という言葉もあり、将に向けて一歩踏み出します。
その日の夜、唯翔は瞳美の星砂を使用します。暗い部屋には星が舞い、以前も登場した金色の魚が唯翔のタブレットへと入っていくのでした。
以上です。
5話の感想と考察
前回ちらっと書いたように描写から引っ張り出して色々書いてみようと思ったのですが、キャラクターの心情と風景描写がうまくリンクしている部分があまり無い気が…。
せっかく抜群の風景描写をベースに作品が作られているのに、その辺をもっと強化すればより良いものになるんじゃないかなぁ…と思ってしまいました。
揺れるあさぎの恋心
1にも2にも5話で中心になったのはあさぎでした。友達が少なかったあさぎに手を差し伸べたのは昔の将であり、言うまでもなくあさぎは将に恋心を抱いています。
あさぎ→将という恋心は確定として、将は瞳美のことが好きなのか…と言われると個人的にはそういった感情は薄いものだと考えています。
将の立場は「鈍感!」と胡桃に言われていたように、鈍感ラノベ主人公的な立ち位置なのではないでしょうか。
それ故に、未来から来て困っている瞳美にも無意識で手を差し伸べますし、あさぎの前で瞳美の話を連発してしまいます。
もし複雑な恋愛ドラマを描きたいのであれば、将が瞳美に恋していることがもっと分かりやすく描写されているはずだと思います(セリフや表情等)。
以上から、将は単に困っている瞳美を放っておけないだけの先輩という印象をぬぐいきれません。もちろん、見る人によっては将は瞳美のことが好きだ!と捉える人もいるのでしょうが。
…というかn角関係にすると二番煎じになるのでそれはないでしょう。多分。きっと。
さて、あさぎと将の間柄ですが、5話の中で一番印象的だったのは最後のあさぎのセリフです。
あさぎ「いいんです。敬語にも慣れちゃったから。…今は、このままで」
心が痛くなるようなセリフ回しです。久しぶりに将とため口で会話をしたあさぎですが、結局は敬語に戻ってしまっています。
「今は、このままで」というセリフよりも、敬語を使ったことであさぎが”現状維持”を選択したことが伝わってきます。
あさぎ目線で言えば、将が瞳美を気に入っているように見えます。
もしかしたら、瞳美が将のことを好き…なんてことがあるかもしれません。(瞳美の矢印が将に向いていないことは視聴者には分かりますが、あくまであさぎ目線では…?)
となれば、ここであさぎが行動を起こしてしまうと部内の人間関係がぐちゃぐちゃになる恐れがあります。
「大事な関係」を消さないために、「大事なもの」を胸の中に今は留めようーというあさぎの決意が現れている敬語での発言でした。
「金色のサカナ」は唯翔と瞳美の力の具現化?
次回6話のサブタイにもなっている「金色のサカナ」。この魚は瞳美が唯翔の色づいた絵を見た際にも登場してますし、今回、瞳美お手製の星砂を唯翔が使用したシーンでも登場しました。
金色のサカナの正体が明かされる前に考察してみます。
ぱっと見て思ったのは、2人に同じ魚が見えることは2人が血縁関係にあることの証明なのでは(=唯翔が祖父であり結ばれるのは唯翔と琥珀)ということ。
ただし、4話で瞳美は祖父について記憶しているようでしたし、そうであれば琥珀にも魚は見えるはずなので矛盾が生じてしまいます。
となると、やっぱり魚は唯翔と瞳美の力が形となって表れたもの、となるでしょうか。
2人の力はどこかでつながっていて、唯翔の絵から魚が飛び出してしまったことで、ここ最近は唯翔の絵がスランプ気味になっていた(同時に瞳美の魔力は上昇した)と考えると、辻褄が合いすんなり落ち着きます。
唯翔の力の一部が瞳美に移っていた、というわけですね。
その他にも瞳美単体の魔力だったり、瞳美の感情が形になったものだったりするのかもしれません。魔力だとすれば、唯翔のタブレットに入ったことで唯翔に力を与えてくれそうな気もします。
血縁関係の証明なのか、2人に共通する力なのか、はたまた…?
次回、今よりは正解に近づけると思いますので、6話が楽しみです!
既に瞳美は”大きな力”を持っている
感想チックな内容になりますが、既に瞳美は部員に大きな影響をいくつも与えています。
瞳美の登場により、琥珀はいっそう魔法の勉強を頑張るようになりましたし、あさぎは将への想いの中で壁を感じつつも、将に近づこうと小さな一歩を踏み出しました。何より、唯翔は自分の絵を認めてくれる存在と出会いました。
これらはすべて瞳美が存在し、彼女が行動したからこそ生み出されたものです。魔法使いとしては未熟でも既に瞳美は人を動かす力を持った人間です。
1話で琥珀は「瞳美が過去に行くのは”決められたこと”」と語っていました。
それには、当初から考察してきた瞳美に色を思い出させるため、瞳美の魔法を強化するため…という目的もあるでしょう。
ただ、もっとシンプルに
瞳美が60年前に存在しなければ、60年後の現代自体が存在しない
ので、彼女を過去へ送ったのかもしれません。
こうなると気になってくるのが、瞳美が2078年に戻った後の状況ですね。以前住んでいたのと同じ状態になっているのか、それとも何かが変わっているのか。瞳美が現代に与える影響はいかほどのものなのでしょうか。
アニメ「色づく世界の明日から」5話感想まとめと6話に向けて
冒頭にも書きましたが、風景の美しさに磨きがかかっているような…。唯翔と瞳美で見た街の風景には圧倒させられました…!
というわけで、色づく世界の明日から5話の感想・考察でした。OPの「17歳」は早く購入してヘビロテしたいところです。発売日は11月14日となっています。
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記事本編でもちらっと書きましたが、6話でようやく話が少し動きそうです。予告は不穏な感もありましたが果たして…?6話のタイトルは「金色のサカナ」です。
それでは、この辺で。
【追記:6話の感想を書きました!】