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青ブタ 4話から8話 感想&考察!朋絵編と理央編の好描写【青春ブタ野郎アニメ】

第4話「ブタ野郎には明日がない」~8話「大雨の夜にすべてを流して」

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ーあたしは先輩が好き…大好きいいいい!(朋絵

 

朋絵編が終わったら1回記事にしてまとめようと思っていたのですが…。相変わらず面白いアニメです。個人的に突き刺さった描写を中心に考察していきます。

というわけで、青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 第4話~第8話(古賀朋絵編、双葉理央編)の感想と考察になります。8話までのネタバレがあるので、未視聴の方はご注意ください!

(注意:管理人は原作未読です。ご了承を)

感想ツイートで振り返る

1話~3話の感想記事同様、まずは自分がそれぞれのエピソードを見終えた後の感想ツイートを掲載します。

 

(4話感想分)

(5話感想分)

(6話感想分)

(7話感想分)

(8話感想分)

 

ちなみに、麻衣編の感想記事はこちらです。

www.anime-kousatsu.com

4話から8話の感想・考察

大まかな感想は見た直後のツイート内容と大きく変わっていないので、上記に補足する形で何点か考察します。エピソード数が多いので、あっさり目でお届けします。

4話・5話・6話(古賀朋絵編)の感想と考察

5話の時点で見られた朋絵の変化

朋絵の成長…という観点でいえば、やっぱり6話の大声での告白が印象に残っている方が多いように思います。

しかし、朋絵の成長ーもとい、心の変化が大きく見られたのは5話の「とあるシーン」です。これは上記のツイートでも書いた「朋絵のとある行動」と同一です。

そのシーンは…駅での一件の後の海岸での咲太・朋絵の会話のシーンになります。

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咲太のかっこよすぎる反撃の後、2人で海岸まで走り抜けます。咲太と会話をしている際に、朋絵の携帯に友人から連絡が入ります。

朋絵はこのメッセージを確認した後、携帯を自分のポケットへしまいます。4話からあれほどスマホでのメッセージに縛られていた朋絵が友人へ返事をすることなく、です。

 

この描写には2つの意味が込められています。

〇朋絵の中の気持ちが咲太>友人になったことの表現
→スマホでの返信よりも、咲太との会話を重視した

〇朋絵が咲太の影響で前よりも周囲の人の目を気にしなくなった
→すぐに返事をする必要はないと気が付いた「成長」

どちらで読み取っても良い描写になっています。

 

いずれにしても、キャラ同士のやり取りの面白さに定評がある青ブタですが、こういった細かな描写でもそのキャラの心情をさりげなく描写するあたりすごいアニメです。

孤独を恐れた少女と次の一歩

朋絵がループを起こした最大の要因が「嫌われたくない」という気持ちでした。「好かれたい」のではなく、「嫌われたくない」というのがミソですね。

嫌われたくないから、動画を見る。嫌われたくないから、返信をする。嫌われたくないから、先輩の告白への返事を先延ばしにする。

 

この”嫌われたくない”という言葉は、”1人になりたくない”という言葉に置き換えられます。

朋絵は2回ループを起こしました。1回目は先輩に告白される日を永遠に繰り返し、2回目は咲太が自分の元を去ってしまう日を永遠に繰り返しました。

どちらも孤独を恐れた朋絵の気持ちが表れていて、1回目は「みんな」から1人浮くことを恐れ、2回目は「咲太が」いなくなって1人になることを避けるべく1学期最後の日をループさせました。

彼女の根本的な考え、行動は同一のものになっています。

 

朋絵の本気度が伝わってくる表情がこちらです。割とすぐに表情に出るタイプの朋絵が咲太に「古賀は一回目なのか?」と問われたときのきょとんとした表情。

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朋絵が語っていた通り、彼女も表面上では「明日になってほしい」と思って毎日を過ごしていたのでしょう。だから、彼女は嘘をついている…というのは少し違います。

でも、心のどこかでは咲太とずっと一緒にいたい、という想いが募り、その気持ちに応えるように同じ日が永遠に繰り返されます。

彼女も同じ日が続いていることは分かっていて、それでも同じ日を繰り返したくて。シラを切っても咲太は気が付くはずなのに、あのポーカーフェイス。

名演技というのは少し違う気もしますが、朋絵の心情を深く知れる表情です。

 

結局、朋絵は咲太が好きだということを受け入れ、自分がいたい友達といることで止まっていた時が動き出しました

自分が心に秘めていた「嘘」を隠さずに乗り越えることが解決策でした。ハッピーエンドではないけど、朋絵にとってのいいビターエンドだったと思います。

7話・8話(双葉理央編)の感想と考察

同性と異性の分厚すぎる「壁」

朋絵と理央の悩みはある部分で共通しています。2人とも「1人」ということが原因となっており、朋絵はそれを恐れ、理央は構ってもらうべく行動を起こしました。

理央のエピソードで印象深いのは、理央が咲太と佑真が同性の女性ならーと願った場面です。

もしも、同性であるとするならば恋心は芽生えにくいはず(必ずとは言っていない)です。恋心が芽生えないのだとすれば、”友人”としてずっと一緒にいることができます。

いつまでもバカをやれる関係を望んでいるがゆえの発言ですね。

 

と、ここまでで8話が終わってもよさそうなものですが、このアニメはもう1段階「ギア」を用意していました。最後の理央の告白です。

分離していた理央と再び1つの存在になることで、理央は佑真に告白します。自分が佑真を好きな1人の女性であるということを受け入れ彼女は行動を起こしました。

 

結果は…でしたが、この理央の勇気があるからこそ、3人でいつまでも仲良くいられるんだろう、と感じる素敵な花火シーンでした。

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上記の「国見と梓川が女子だったら…」の発言時は小さい手持ち花火(=理央の気持ちがすべては明かされていない)だったのに対して、理央の告白時には彼女の気持ちをぶちまけるがごとく打ち上げ花火を見ている場面だったのも良い演出だと感じました。

 

結局、朋絵も理央も自分の気持ちを隠さずに伝えることで先が開いたエピソードになっています。今後も同じ流れが続くのかな?

2人の理央の涙の違い

もう1つ触れておきたいのが、8話で見られた2人の理央の涙顔の違いです。「泣くのは久しぶり」と言っていた理央の泣き顔が3回も映し出されます。

 

①「元の」理央と咲太、佑真の3人で

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静かに涙を流す理央です。裏アカウントに届いたDMに怯えた自分を助けてくれた咲太や、すぐに駆け付けた佑真の存在をかみしめて静かに涙を流します。

ここでの理央の感情は「安心」や「嬉しさ」です。孤独だと思っていた、”自傷行為”を行う自分に接してくれる人がこんな身近にいたのか、という声が聞こえてきそうです。

 

②「分離した」理央と咲太で

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咲太に反論しながらとめどなく涙を流します。

個人的には、この部分の演技が一番好きです。「私の居場所はない」と言いながら、ずっと涙を流している理央の感情が伝わってくるような演技だと思います。

この部分の理央の感情は「悲しみ」でもあり、「素直になれない自分への嫌悪」でもあります。

元々「1人」がきっかけで分離した存在の彼女が、もう1人の自分の楽しそうな姿を見れば絶望するのも分かります。

ただ、それ以上に自分がもっと素直になって接していれば同じように楽しく過ごせたのでは…という後悔の面も感じられました。

 

③「一緒になった」理央と咲太、佑真で

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誰にも見られないようにこっそりと理央は涙をぬぐいます。

涙の後に笑顔も浮かべているので、決して後ろ向きな涙ではありません。佑真への恋が終わった「別れ」と、新たな友情が生まれた「喜び」が混ざった涙ですね。

最後の笑顔があったから、視聴者はすっきりと視聴し終えることができる演出になっています。

アニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(青ブタ)」8話までの感想まとめと9話の題材

青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない 『青春ブタ野郎』シリーズ (電撃文庫)

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青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない 『青春ブタ野郎』シリーズ (電撃文庫)

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というわけで、やや雑ぱくでしたが(自分で言うな)青ブタの4話~8話の感想と考察でした。ぜひ気になった場面があればアニメを見直してみてください!

そして第9話はちらっと映ったアイドル?が主人公のようです。鏡を見ていたことと麻衣に憧れていたことから、今度は入れ替わりでしょうか。楽しみです。

そんな9話は「シスターパニック」です。それでは、次の更新まで。

 

【追記:9話の感想・考察はこちらから!】

www.anime-kousatsu.com