青ブタ 9話 感想&考察!コンプレックスと憧れと…【青春ブタ野郎アニメ】
第9話「シスターパニック」
ーお前さ、そういう風に笑えばいいんじゃないの?(咲太)
新章のどか編も非常に面白い回でした。やっていることは1つ1つ王道なんだけど、それをきっちり描いているからこそ、青ブタは面白いんだろうなぁ、と。
というわけで、青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(青ブタ)第9話「シスターパニック」の感想と考察になります。9話までのネタバレがあるので、未視聴の方はご注意を!
(注意:管理人は原作未読です。ご了承を)
青ブタ 9話(豊浜のどか編①)のあらすじ・ネタバレ
2学期になりますが、初日から麻衣が学校にいません。麻衣は母親違いの豊浜のどかと身体が入れ替わっていました。のどかはスイートバレットというアイドルの一員です。
打開策が無く、しばらくはこのまま過ごすことに。麻衣と咲太は入れ替わりの原因を麻衣へのコンプレックスと、母親どうしのいがみ合いにあると読みます。
咲太はのどかに、麻衣の前で敬語を使っていることを指摘し「麻衣に言いたいことがあるのでは」と尋ねます。のどかは麻衣と比べられてきた過去を彼女に告げ、大嫌いと伝えます。
対して、麻衣ものどかに静かに反論し、のどかの姿をした麻衣が咲太の家に宿泊することになります。麻衣は「アイドル」になるためにトレーニングを続けます。
一方、のどかは麻衣の表情を作ろうと画策します。どうやら、のどかは母親にすべてを管理されているようで1日に50通ものメールが届くようです。
麻衣(のどか)のCM撮影が始まります。のどかは周囲の「桜島麻衣への期待の大きさ」というプレッシャーに耐えられず、過呼吸を起こしてしまいます。
麻衣は咲太に自宅の鍵を渡し、のどかの様子を見てもらうよう依頼します。咲太は麻衣の気持ちを代弁し、のどかに伝えます。
咲太は麻衣に「開けるな」と言われたタンスの扉に手をかけるのでした。
以上です。
9話の感想と考察
それでは、麻衣とのどかの思いが交錯した9話の感想と考察になります。
コンプレックスと、憧れ、好きの想い
咲太、麻衣、理央は今回の思春期症候群が起こった理由を、のどかから麻衣に対するコンプレックス(と家庭関係)と仮定していました。
もちろん、コンプレックスという面もありそうですが、それだけではないですよね。
のどかは8話のテレビ出演の際に「憧れの人は桜島麻衣」と笑顔で語っていましたし、9話の最後に咲太と話した際に麻衣がのどかを信じていたと言われ、笑顔になっていました。
「笑顔」というのがポイントで、こういうときののどかは咲太が言うように”自然に”笑えています。
こう考えると、やっぱりのどかは麻衣のことを本心から嫌いではないはずで。そして、その想いは麻衣も同様のものを持っていると思われます。
憧れや好きだった思いが、家庭環境も絡まりいつしかコンプレックスとして彼女を縛っていたーという想いが次回聞けるのではないでしょうか。
青ブタの思春期症候群の解決方法は基本的に「認める」ことにあります。今回は”恋心”はではなく、”大好きなお姉ちゃん”という存在を認めることが解決に繋がりそうです。
…個人的な余談ですが、どうしてもこういう姉妹ネタは「リトバス」を思い出して懐かしい気持ちになりますね。
才能だけではない、桜島麻衣のすごさ
改めて麻衣に惚れ直した?人も多かったのではないか、という第9話。
彼女も個人的なコミュニケーションについては、不器用な面があるためのどかとは面と向かって喧嘩をしてしまいます。それでも、麻衣はのどかのライブを成功させるべく、歌や踊りのトレーニングに励みます。
それだけではなく、早朝のランニングまでこなしているのだから、彼女がいかに手を浮かないストイックな内面を持っているかが分かります。
麻衣の性格を考えると、たとえ妹ではない人間と入れ替わっても同じことをするのだろうなぁ…と思います。
もちろん、麻衣の「きちんとしている」面は行動でも見ることができますが、冒頭と最後の麻衣の部屋を見比べれば一目瞭然です。
スケジュール自体は空いているように見える麻衣の予定ですが、裏の努力を考えればほぼ休む時間なんてないはずです。それでも部屋の整理なども怠ることなく…。
のどかが煩雑な性格であるとしても、常に綺麗にしている麻衣がこういった面でも手を抜かないことの証明になっています。
桜島麻衣という存在は才能だけでなく、人一倍の努力によって成り立っているということをのどかは知ることができるのでしょうか。
”憧れ”から”自分らしく”が脱却へのヒント?
上では「認める」ことが、入れ替わり脱却のヒントになると述べましたが、もう1つ大切な要素がありそうです。
咲太「お前さ、そういう風に笑えば良いんじゃないの?練習じゃ無理やり麻衣さんっぽく笑おうとしてたけど、はっきり言って嘘くさかったぞ」
これこそが答えだと思います。
のどかは、麻衣の”才能だけではない姿”と”姉への好意”を認めた上で、自分らしく行動していくことを決意したときに、姿は元に戻るのではないでしょうか。
麻衣と比べられることで、無意識のうちに「麻衣のようにしなくては…」という思い込みが今回の騒動を起こしている可能性が高いです。
その思い込みを乗り越えて、”豊浜のどか”として行動することができれば身体は元に戻り、彼女自身も一歩成長できる予感です。
あとは、家族問題にどう決着を付けるのかも目が離せないポイントですね。
こちらは考察のしようがないですが(ヒントが少ないです)、のどかのことを咲太に託したことから、麻衣が何かしらのアクションを起こすことに一票を投じます。
9話の「青ブタここが好演出」
青ブタは原作がある作品ということもあり、他作品に比べて「今後の展開考察」は少なめで展開しようと思います。
そこで、代わりといったら変ですが、毎話の好演出や印象的な演出を紹介していこうと思います。セリフ回しに優れている作品なのでそちらの紹介が主になるかと。
①朋絵の「先輩…今のセリフすっごい気持ち悪い」
東山さんボイスの「すっごい気持ち悪い」ありがとうございます!!最初に聞いたときはとてもぞくっとしました!!風邪でしょうか!!!
ジト目のアップが無かったのが残念でならないです。ドMじゃないよ、念のため
9話まで見た感想ですが、自分は一番朋絵が好きですね。一番リアリティがありますし、6話の涙がとても印象的です。
②咲太の「僕は友達いますって、3人も」
このさらっと流されがちなセリフがもう大変に良きなのですよ…!
1話でも同様の発言があったことを覚えているでしょうか。
麻衣「君、友達いないでしょ」
咲太「友達なら2人もいます」
1話の時点では”2人”だった友達が、”3人”になっています。もちろん、この1人増えた人物は朋絵です。恋人枠は麻衣、そして親友枠が佑真、理央、朋絵、と。
のどかとの一件を踏まえて、のどかが咲太の”4人目”の友達になるのかどうか楽しみですね。
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というわけで、青ブタ9話の感想・考察記事でした。申し遅れましたが(今更w)、残りのエピソードについては今回のように毎話記事をアップする予定です。
非常にテンポがよく進んでいきます。のどか編を次回完結させ、残りで翔子の話題に触れるのでしょうか。期待しかありません!
次回第10話は「コンプレックスこんぐらっちゅれーしょん」です。それでは、この辺で。
【追記:10話の感想・考察記事はこちらから!】