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荒ぶる季節の乙女どもよ(荒乙) 2話 感想&考察!泉の発言考察と新菜が誘った逆転の発想

第2話「えすいばつ」

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ー私は泉が…泉が、好き(和紗

 

”種まき”で大爆笑してしまったwwいやはや、”性”に関する描写と、”恋”に関する描写のギャップが良かったです。泉が色々災難で同情したくなるよ…。

というわけで、荒ぶる季節の乙女どもよ。(荒乙)第2話「えすいばつ」の感想と考察になります。2話までのネタバレがあるので、未視聴の方はご注意を!

(注意:管理人は原作未読です。また一部伏字にしている部分があるのでご了承を)

荒乙 2話のあらすじ・ネタバレ

本屋に寄り、先日の泉との一件を思い出す和紗は男と歩く新菜を見つけます。和紗は新菜に言われた通り、喫茶店で新菜・男の前で「股がかゆい!」と叫びます。

新菜は付きまとわれている男を追い払うために和紗にお願いをしたのでした。帰宅した和紗は泉と遭遇し、結局ぎくしゃくしたまま泉は家に戻ってしまいます。

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文芸部ではり香と新菜が仲直りし、セ○クスの代替となる名称を考えることになります。ひと美は編集担当から「リアリティに欠ける」とダメ出しを受けイラつきます。

一方、り香は体育で暴言を吐かれ、トイレ前の手洗い場で駿とばったり出会い、眼鏡を外した姿を褒められます。り香の頭から駿が離れなくなりつつあります。

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廊下で和紗達は泉が告白される雰囲気を感じ取ります。泉は告白を断ったものの「ずっと待ってるよ」という発言に「分かった」と返答します。

泉の態度を見た和紗は飛び出していき、泉に「えすいばつがしたいってこと!?」と言いその場を去ります。その後、文芸部室に校長が現れ「卑猥な文章を音読していること」「顧問がいないこと」を理由に廃部にすると宣言されてしまいます。

文芸部維持のために行動することを決意する一同ですが、新菜の一言で和紗は泉が好きという自身の気持ちに気が付き、涙を流すのでした。

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以上です。

2話の感想と考察

大体みんな感情の起伏が大きいのが好きです。まあ窓を開けた状態で「甘美な汁」とか言ってたら苦情も来ますよね…ww

泉と和紗のやり取り~泉の心情を考察する~

泉と和紗のやり取りが2話では2回ありました。泉の目線に立った上で(作中では全て和紗視点で物語が進む)それぞれの内容を見ていきましょう。

 

’<1回目:小野寺家2階にて>

〇和紗の「男の人って女の人をどういうところで選ぶのか聞きたかった」に対して

泉は「何でそんなこと…?」と和紗に尋ね、和紗はそれをはぐらかします。和紗が尋ねたのは新菜と例の男との一件を見たからですが、泉の心情は穏やかではありません。

はぐらかされたことに対し、泉は何とも言えない反応を見せます。

 

和紗が泉を「変わった」と感じるように、和紗が男女の関係について誰かに尋ねるのは泉にとっては意外だったはずです。

勿論、先日の自分との一件が頭によぎったこともあるかと思いますが、幼馴染の和紗が徐々に変わりつつあることにも動揺して、思わず和紗の頭を振ったのではないでしょうか。

 

〇泉の「そんな本読んだのか…」という発言

泉に対しては「お前が言うなああ!!」という声が浴びせられる予感がしますが(笑)、この発言は自然なものだと思います。

いや、確かに泉はDVDまで見て事に及んだわけですよ?でも、泉にとっても、和紗は昔のままの「変わらない和紗」だと思い込んでいるわけで。

 

もしかしたら興味本位で”そういう本”を読んだのかもしれないけど、自慰行為をしていた自分を馬鹿にするためにわざわざそういう知識を手に入れたのかもしれない…とか動揺している泉には色んな思いが脳裏をよぎってもおかしくありません

幼馴染が”性”の方向に振れて、変わっていく姿を見てもやもやする男子。ここはどうか泉くんを優しく見守ってくださいなw

 

<2回目:泉が告白されるシーン>

〇和紗から告白をうやむやにしたことを問い詰められる場面

「好きな人がいなければ泉は誰とでも付き合うの!?」という和紗。泉は「だからそうじゃなくて…」と切り返していますが、本当に「だからそうじゃなくて」なんですよね。

 

和紗は「えすいばつがしたいってこと!?」と言いますが、行きつく先がそうであったとしても、わざわざ相手の想いを無下にする必要はありません。

新菜の「男は一度飲み込む必要がある」という言葉がここで繋がります。理由もないんだったらまずは前向きに相手の気持ちを考えてみようか、と。

ただ、誰から告白されても同じ反応をするかと言えば…そうではないですよね。

 

文章にするのがとても難しい揺れ動く泉の気持ちと、告白への返事。これらを全てひっくるめるとまだ形の無い”だからそうじゃなくて”になるんだと思います。

男性陣は何となく自分が言いたいことを察してほしいですw

天城駿という男、文芸部と関わる男子たち

1話では駿がり香の身体を狙って接近しているんじゃないか…みたいなことを書きましたが、恐らく純粋な想いからだったようで安心しました。

天城駿さん、この場を借りて失礼な言動をしたことをお詫び申し上げますm(__)m

り香と駿のやり取りが非常に微笑ましかったのはもちろん、り香がひとしきりホースの水で暴れた後、蛇口をきちんと締める駿の姿に彼の人間性を感じることができました

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り香も和紗も、相手候補の男子と話した後、逃げるように走ってその場を後にするのがいかにも「荒ぶる」乙女たちですね。

さて、和紗×泉、り香×駿は見えてきましたが、ひと美は屋上で山岸先生と接する場面がありました。

「大人な恋」の経験値を上げるため、ひと美は先生と親密になっていくのでしょうか…。ここに1話のアダルトチャットの相手が加わってくると、もう手も付けられなくなりそうです笑

 

新菜がどういう相手と関係を持つのかは不明ですが、それよりも百々子に一切男子の影が無いのが気になります。

これは百々子は文芸部の誰かを好きになるっことですかね…?

「恋→性」なのか「性→恋」なのか

1つ目の見出しでも散々書いた内容ですが、和紗と泉はお互いに相手に対して「こうであるはずだ」という気持ちの”押しつけ”を無意識にしています。

最後の海岸沿いのシーン。和紗は過去の泉の姿から「泉は好きじゃない人と付き合ったりえすいばつはしない」と決めつけます。

 

ここでの新菜の切り返しがお見事過ぎて、和紗の「好き→付き合う→えすいばつ」という流れを真逆に進むかのように「えすいばつをするとしたら誰と?」と尋ねます。

この問いは、和紗が泉に言った「えすいばつがしたいってこと!?」とリンクしています。逆転の発想で和紗は「えすいばつがしたい→泉が好きだ」という答えに辿りつくことができました

 

そういえば”姿”の押し付けと言えば、り香を気遣っていたギャルの姿が印象的です。

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り香の中では「ギャルっぽい見た目をしている→自分にとっての敵」と判断しているようですが、新菜の言っていた「性格すらも外見から判断する生き物だから」という発言が絶妙な皮肉になっていますね。

「見た目で人は決められない、それは両性共に通じる事実である」という内容を実感できる1シーンになっています。

流れた自分の姿、溢れた涙、そして…

最後は川辺のシーンの好描写をご紹介。

和紗が泉のことが好きだと実感した場面です。それまでは水に映し出されていた和紗の姿が、川の流れによってかき消され何も映らなくなります

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「これまでの小野寺和紗」から脱却するかのように、過去の和紗の表情は川に流され消えてしまい、水にはもう何も映らなくなってしまいました

その後に止まらなくなった涙と合わせて、和紗の内面が思いっきり変化したことを感じ取れるシーンでした。

 

ちなみにこの場面。百々子だけでなく、新菜の目も揺らいでいるように見えました。

百々子は「(恋という物が)何だかよく分からないから」こんな反応になったのだと思いますが、新菜の目まで揺れていた理由は…?

一番大人びて見える菅原新菜。彼女こそが実は一番”変われない”存在であり、一番厄介な人物であるのかもしれません。

アニメ「荒ぶる季節の乙女どもよ。」2話感想まとめと3話に向けて

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というわけで、荒ぶる季節の乙女どもよ。第2話の感想・考察でした。

留まるところを知らないそれぞれの青春物語。今のところはドロドロになる気配はしませんが、どうせこの後そういうのになる。あー楽しみだ~()

次回第3話は「バスガス爆発」です。それでは、この辺で。

 

【追記:3話の感想・考察はこちらから!】

www.anime-kousatsu.com