アニメのおすすめなどを語るブログ

主にオリジナルアニメの感想と考察を管理人が書いて楽しんでいるブログ。皆様のコメントをどしどしお待ちしています!

ハッピーシュガーライフ 3話 感想&考察!さとう少女が感情を知る物語の開演

第3話「モノクロームの長い夜」

f:id:rakutenpocket2:20180728122332p:plain

ーちっちゃくてかわいい手…子供体温…。かわいい小さな唇…(太陽

 

こ、こどもたいおん…。今年の流行語大賞はこれで決定かな…?謎が深まり、さとう・太陽の異常性が更に浮き彫りにされた良回でした。

というわけで、ハッピーシュガーライフ(ハピシュガ)第3話「モノクロームの長い夜」の感想と考察を書いていきます。3話までのネタバレがあるので、未視聴の方はご注意を!

(※管理人は原作未読です。ご了承ください。)

ハピシュガ3話のあらすじとネタバレ

しおは、なかなか家に戻ってこないさとうを待ちかね、「顔の見えない大人」に導かれて家の外に出てしまいます。

一方、さとうはぎりぎりのところであさひに鈍器を振りかざすのを止めますが、自分を制御しきれなくなっていることに気が付きます。

f:id:rakutenpocket2:20180728120955p:plain f:id:rakutenpocket2:20180728120958p:plain

 

家に戻ったさとうは、しおがいないことに気がつきしおを捜しに出かけます。あさひもまたしおを捜し…。しおは、「顔の見えない大人」に誘導され街中を歩きます。

そこで出会ったのは…しおに異常な執着心を持っているあさひでした。

f:id:rakutenpocket2:20180728122351p:plain f:id:rakutenpocket2:20180728122458p:plain

 

完全なるロリコンと化したあさひは色々(全年齢対象)なことをしおに頼みます。あさひはしおに触れてもらえることで”浄化”されている気分になっていました。

しおの家族を捜すという名目でしおを連れて行こうとする太陽ですが、そんな時間は長くは続かず。太陽は公園にやってきた不良たちに暴行を加えられ、その状況を見たしおは過去のトラウマが蘇ってしまいます。

f:id:rakutenpocket2:20180728122723p:plain f:id:rakutenpocket2:20180728123149p:plain

以上です。

3話の考察と感想

作品内唯一の良心(仮)であるしょうこが登場しなかったこともあり、ひたすらに濃い・狂気の回でした。いやー、作品に引き込まれます。

論理が破たんしている言動で畳みかける好演出

3話の最大の見どころはここです。

前半部分は、さとうの独壇場でした。嫉妬心のことを「苦い」と表現し、あさひに手をかける寸前だった自分自身を反省したかと思いきや…。

嫉妬心がある=自分がしおを誰よりも愛している、と読み替えルンルン気分で家へと戻ります。

 

1話の店長のシーンも同様ですが、さとうの感情はしおを基準にコロコロと変わっていきます。

もっと言えば、自分自身としおの”ハッピーシュガーライフ”のことを考えているさとうは完全に論理が破たんしている人間です。サイコパスのそれです。

既にしおとの家を手に入れるために「誰か」(そろそろ正体が明かされてほしい)を殺害している人間に論理も何も無い気もしますが…。

 

視聴者サイドにはこの「論理の破たん」を理解させる前にさとうの心情がコロコロ変わっているように見えます。だからこそ、言葉に表しにくい不安が広がり、より一層作品にのめり込めるような作りになっています。

その点、後半の太陽の心は一心に”(歪んだ)愛情をしおに持っている”ことだけが描かれたので、個人的には太陽から狂気をさとうほど感じることができませんでした。

それでも十分やばい奴だけどね。ロリコンをこじらせるとこうなるのか…。

 

どうせ「狂気」を描くなら主人公の発言の論理を破たんさせるまで徹底的にー。作品制作者の方々の強い思いを感じた3話でした。…これからもずっとこうなのかな。

「心」を知らないさとうと「もの」を知らないしお

1話からずっとさとうが言っている「苦い」という言葉。3話まで見て、彼女の「苦い」という言葉の意味がようやう理解できた気がします。

松坂さとうという少女は、圧倒的に知っている感情の引き出しが少なすぎます。人の痛みや悲しみ、辛さ等々を一切理解していません。もちろん、それは自分自身の感情にも当てはまることで…。

自分が知っている感情以外の言動や行動に触れたときに彼女から発せられる言葉が「苦い」なのではないでしょうか。拒否反応の一種を表現したものです。

f:id:rakutenpocket2:20180728131043p:plain

 

もしかするとハッピーシュガーライフという作品はさとうが

さとう=甘い感情(=しおのことが好き)以外を知っていく歪んだ恋愛物語

なのではないかな、と感じました。ようやく作品の主軸が見えてきたような気がします。

 

一方、しおは過去の記憶に抜けがあることが明かされました。

恐らく母親(らしき人)の顔が見えない演出がされているのは、過去のトラウマでしお自身が自分の記憶にふたをしてしまっているからですね。

そのせいか、しおは余りにも物事を知らなすぎる印象です。血のことを「赤いの」と表現していたこともそうですし、外に出るのに靴を履かないというのも印象的です。

 

もしかすると、しおは「血」や「靴」の存在を知らなかったのではないか…とまで思います。

「心」を知らないさとうとの対比が、「もの」を知らないしお。名前が砂糖と塩という真逆の調味料が付けられていることからも、こういった設定があるのでは…と思ったり。

 

だからこそ、しおが過去の自分の記憶へのふたを取っ払ったとき…。さとうの元を去るのか、このまま残るのか、非常に楽しみですね。

さとうとしおの過去を考察してみる②:DV父親に育児放棄の母親?

2話まででは断片的にしか明かされていなかった過去が、3話にて一気に明かされました。3話を見る限り2話で語られていた”あの子”はやっぱりあさひのことですね…。

www.anime-kousatsu.com

 

では、しおの過去で分かったことと考察をまとめていきます。

 〇しおの家族は父親・母親・あさひ・しおの4人構成。
 〇父親はDV野郎で、母親としおはあさひを置いて?逃げ出した
 〇母親はあさひが迎えに来てくれると信じていたが、あさひは恐らく行っていない。
 〇しおが母親を撫でて、励ました過去がある。

f:id:rakutenpocket2:20180728125822p:plain

加えて、帰ってこないさとうに異常な不安感を示したことから、何らかの事情でしおの母親はしおを置いて姿を消したのではないかと思います。

母親に捨てられたと感じた+父親の暴力の記憶が、しおにトラウマを植え付け過去の記憶の損失に繋がっていると考えると非常に自然です。

 

あさひがしおを捜しているのは2人、ないし母親との3人で仲良く暮らすため…?

2話であさひが家へは戻りたくないと語っていたこと、あさひの父親は暴力を振るいあさひに自由を与えていないような描写から考えると、あさひは既に父親を殺してから、しおを捜すために街中に出てきているのかもしれません。

ただ、母親がしおを捨てたとすれば、あさひは母親のことも憎んでいそうですね。

 

ひとまず判明したのはこんなところでしょうか。後はさとうの過去が明かされ、しおの家庭も上で述べた以上の出来事があればより一層面白そうです(鬱度は上がりそう)。

アニメ「ハッピーシュガーライフ」3話の感想まとめと4話に向けて

ハッピーシュガーライフ 1巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)

ハッピーシュガーライフ 1巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)

 

というわけで、ハピシュガ3話の感想と考察でした。今回は登場しませんでしたが、北埋川も相変わらずの危険分子ですし、店長の逆襲だって今後は用意されているでしょう。

1話で書いた「さとうではなくしおが狙われる」のではという考察が当たってしまいそうで辛い…。

第4話は「砂糖少女は気づかない」です。彼女がまた新しい感情を知る予感。

それでは、この辺で。

 

【追記:4話の感想記事を書きました!】

www.anime-kousatsu.com