色づく世界の明日から 7話 感想&考察!「重荷」を置いて、今を楽しめ!
第7話「ヴィーナスの重荷」
ーそんなの今すぐ決めつけなくてもいいじゃん。焦んなくても。大丈夫っすよ、先輩なら!(千草)
唯翔の描いた絵の美しさがすごすぎる…。それにしてもここでサブキャラ掘り下げ回が見られるのか、という驚きが。
というわけで、色づく世界の明日から 第7話「ヴィーナスの重荷」の感想と考察になります。7話までのネタバレがあるので、未視聴の方はご注意を!
色づく世界の明日から 7話のあらすじ・ネタバレ
瞳美が見えた色はすぐに消えてしまいました。学校は夏休みに突入し、魔法写真美術部は毎年恒例のキャンプ合宿を行うことになります。
受験生の胡桃にとっては勝負の夏。胡桃の姉である苺花はパティシエでした。「好きなこと」をしている苺花に憧れつつも、自分とのギャップを胡桃は感じます。
こうして、キャンプが始まります。胡桃は苺花が昔から夢を追っていたことを思い出し、将・唯翔も自分の夢へと向かっていることから自分とのギャップを感じ、千草と少しギスギスしてしまいます。
キャンプの中で琥珀は「思い出を閉じ込める魔法」を使える星砂を完成させます。瞳美は唯翔から渡された絵を見ます。やっぱり彼の絵は色づいていました。
撮影に向かう最中、「自分には何もない」と悩む胡桃に千草は胡桃の写真を見せ、「こんなに良い表情が出来るんだから何もなくてもいい」と励まします。
皆の表情ややり取りを見て、瞳美は笑顔を浮かべます。そして、皆が綺麗と語る夜景をバックに瞳美は「話したいことがある」と切り出すのでしたー。
以上です。
7話の感想・考察
毎回書いているような気がしますが、今回も大きく話は動かなかったですね…。
次回予告は毎回意味深な感じになっているので、そことのギャップで毎回同じように感じるのかも。
思い出を閉じ込める魔法と時間魔法
7話で出てきた要素で、今後大切になってきそうなのが琥珀が完成させた「思い出を閉じ込める魔法」です。
この魔法は時間魔法の初歩と言うことで、琥珀が60年後に完成させる時間魔法の駈け出し的な意味も持ちます。
この星砂を元の世界に戻ったら瞳美が使って、当時を思い出すやつやん…。
今後、もっとたくさん思い出を作る中で星砂の数も増えていくのでしょうか。
星砂の効用は分かりませんが、星砂を撒くと当時の情景が目の前に浮かぶ、とかでしょうか。
個人的な展開の予測としては
色覚を取り戻す→元の時間軸・世界に戻る→星砂使う→当時の風景はこんなに色づいていて素敵なものだったんだ…
的な。まさに「色づく世界」が展開されることになります。今後の話の持って行き方次第ですがこんな展開なら、うまくいけば泣いてしまうかもしれないです。
時間魔法の作成もこれから進んでいきそうで、完成すれば瞳美は元の世界に戻ることになるでしょう。
個人的には6話で考察した「瞳美がひょんなことで魔法を使って元の世界に戻ってしまう展開」を推したいですが…。
もう戻れない60年前の情景を、星砂を使って見ることになれば、切なくも心に残る展開になりそうです。
瞳美が伝えたかったこと
7話は瞳美が「話したいことがある」と言った場面でエピソードが終了しました。
瞳美の話したいこと=瞳美が色が見えないこと…?瞳美自身にとっては大きなことですが、何もここまで引っ張る必要が…と思った方も多いのではないでしょうか。
瞳美にとって色が見えないというのは周囲が思っている以上に、自分にとって「負い目」になっている部分です。
特に瞳美の場合は元の性格が消極的であることもあり、なおさらです。
視聴者サイドから見ると魔法写真美術部メンバーに色のことを語っても、絶対に受け入れてくれるだろうということは明確に分かります。
それでも、瞳美サイドから見ると不安になるのも十二分に理解ができます。
今回、瞳美の告白が7話と8話をまたぐことになったのは、告白の中身自体を引っ張りたかったわけではなく
瞳美自身が、自らの意志で自分のことを皆に話す「勇気」を持った
ことを重視してものだと思います。
瞳美が未来から来たことを話したのは、同じ夜空の下で琥珀に背中を押されてのことでした。
でも、今回は「今」をより楽しむために、自分で告白することを決めたのです。この辺りはさりげなく瞳美の成長を上手に描いているように感じます。
…もしかすると瞳美の”話したいこと”がまるっきり違う内容の可能性もありますが。
もしくは、将がモノクロ写真を撮っているのが、実は彼も色が分からないからである、という驚きの展開が次回見られる可能性も残されています。無いか。
「重荷」と「今」と「笑顔」
7話のサブタイトルでも登場している「重荷」。何といっても、千草が荷物を置いて船を追いかけたあのシーンが印象的です。
千草と琥珀はすぐに駈け出して。瞳美は少し躊躇しながらも同じように駈け出して。
昔の瞳美であれば、同じように走りだすということは無かったように思います。この辺りにも瞳美の成長が見て取れます。
サブタイトルはヴィーナス=苺花、重荷=苺花と胡桃を比べた時に胡桃が感じる”負い目”というように解釈しました。
でも、7話の中で描かれている「重荷(荷物)」にはそれ以上の意味が込められています。
一回しかない高校生活を縛るいざこざ。
そのすべてが「重荷」として表現されているように感じます。これを置いて駆けだして、少しでも「今」を楽しもうーと。
7話の途中までは模試の成績や、周囲と比べた自分という重荷に縛られていた胡桃が、千草に連れられ、駈け出して今を楽しもう!という感情に切り替わっていったのがシンプルでもあり素敵な描写でした。
ああ、高校時代に戻りたい…と感じさせる一幕です(笑)
同時に、瞳美が皆の前で声を出して笑いました。これも瞳美が周囲を信じ、馴染んでいることの表れですね。
何度か書いているように、瞳美の感情と魔法・色には大きな関連性がある可能性が高いです。そう考えると、瞳美の感情が豊かになることは彼女にとって今後プラスの影響を与えるはずです。
最高に色づいていた唯翔の絵
最後は感想チックですが、唯翔の絵について。夜景や自然など色が綺麗な当作品ですが、その中でも特に目を引いたのが唯翔が描いた絵でした。
瞳美が言っていたように、きっとこの絵は瞳美に色を教えるために描かれたものです。
あえてカラフルに描かれた水玉模様をベースに、果物や花、船と様々なものが描かれています。この絵は「美しい」という言葉以外にない作品になっていると思います。
魔法も絵も相手を思いやって書いたり使ったりすることで、よりいっそう素敵なものになるということを表現している絵のように見えました。
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というわけで、色づく世界の明日から7話の感想と考察でした。
何度か書いてきましたが、じっくり見ていくと瞳美の成長を感じ取れる構成になっているのがよいですね。あとはもう少し展開を…。
次回も例に漏れず、シリウス感がある次回予告でした。気になるのは琥珀の「時よ戻れ!」の言葉です。とうとう時間魔法が…?
そんな第8話は「ほころびのカケラ」です。タイトル不穏。それでは、この辺で。
【追記:8話の感想・考察記事は以下からどうぞ!】