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この音とまれ!3話 感想&考察!乗り越える過去と2人が奏でる音

第3話「新生筝曲部始動」

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ーあの女をぎゃふんと言わせるために決まってんだろうが!(

 

今期の中でもトップクラスの面白さを誇る「この音とまれ!」。3話では一気に仲間も増え、お話も動いてきました。

というわけで、この音とまれ!第3話「新生筝曲部始動」の感想と考察になります。3話までのネタバレがあるので、未視聴の方はご注意を!

(注意:管理人は原作未読です。ご了承を)

この音とまれ!(アニメ)3話のあらすじ・ネタバレ

箏は手に入れたものの、まだ部員が足りません。さとわの策略により「人数合わせ」として足立実康・堺通孝・水原光太の3人が入部することになります。

仁科楽器で箏の”爪”を選ぶ一同。1人5000円という額に、愛は誠意とこれまでに箏を修理した実績から爪を手に入れますが、3人は爪を貰うことができません。

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「人数合わせ」として部室に溜まる一同の元に、教頭がやってきます。部の実態を校長に告げようとした教頭に、さとわは「1か月で全校に認められる演奏をする」と言います。その場を去った実康たちは、教頭が愛を追い出そうとしていることを知ります。

昔、愛は哲生の友達であった実康たちを不良から救っていました。

「借り」を返すべく、3人は貯金を切り崩し爪を購入し、正式な部員になります。こうして、さとわのスパルタ教育が始まりました。

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さとわは1か月後に弾く曲だけを練習するプランに切り替えます。鳳月会の小学生が演奏する「龍星群」に男子は圧倒され、挙句1人で突っ走るさとわと愛は喧嘩します。

さとわは昔の自分を思い出し、皆が部活をやめるのではと不安になります。しかし、愛は段ボールの箏で自主練に励んでいました。さとわの愛への見方が少しだけ変わった瞬間でした。

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以上です。

3話の感想と考察

「箏」という特殊な楽器でも、外すべきところを外さない「王道の青春ストーリー」が展開されています。愛とさとわの状況の違いがいいですよね…!

黒髪ロングは表裏があるキャラが多い気がします。誰とは言わないけどね!

過去の自分の「投影」と「幻想」

さとわには、1人だけ「ガチ勢」だったことで周囲の人が離れていく過去があったようです。これが「1人でいる方が慣れてる」という発言の真意です。

哲生が言うように、さとわは鳳月家として厳しく、理不尽な教育も受けていたはずです。それを裏付けるかのように、さとわは母親から隠れるように行動していますし、武蔵が家に来ることも断っています。

 

3話では、さとわが愛にきつい言葉を浴びせ、愛が部室を出て行ってしまうシーンがありました。

これは、さとわにとって過去の自分、そして自分が母親にされたのと同じことをしてしまった瞬間です。

 

自分の発言で周囲の人は昔、離れて行ってしまったから。同じように母親に言われ、自分も辛い思いをしたから

武蔵に「皆が部活やめたら自分のせい」と言っているのにもうなずけます。この発言は実体験が元になっています。それでも、愛は”真剣”でした。

 

「なんでそんな”真剣”なの?」と言い、離れて行った仲間とは真逆の行動を愛は見せます。昔とは違って、彼女にとって本気で誰かと演奏できる可能性が出てきた瞬間です。

昔のさとわの姿が”壁”になって、2人が背中を合わせる一枚絵は美しいです。

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こう考えると猫をかぶってさとわが2話で言った「こんな人たちと一緒に弾けたらな」という発言は、あながち嘘ではなかったのかもしれません。

愛とさとわが奏でる音の行方は

愛が箏ではじめて音を奏でた際、さとわが驚いているような表情を浮かべていました。

もちろんこのシーンは、最後の発言であったように「手の形がすごくきれいに出来ている」ことにもかかっていると思いますが、それよりも愛とさとわが出す音の違いがあるのでは?と思う一幕でした。

 

きっと、愛が出す音はどこまでもまっすぐに心に沁みわたるような音です。

対して、さとわの音は昔から1人で弾いていたこともあり、周囲の人と弾く際は”どこか足りない音(=1人で完成している音)”になるものだと思われます。

箏ってこんな”優しい””まっすぐな”音が出せるのかー。たった1音ではあるけれど、さとわは愛の出す音を聞いてそう思ったのではないでしょうか。

 

下手だけど周囲と溶け込む音。上手だけど、突っ走ってしまう音。2人の性格が表れていますし、混ざり合うとどんな音になるのか楽しみです。

技術面はさとわ、全員をまとめ上げるのは愛、仲介役になるのが武蔵という役割も今まで以上にはっきりとしたものになっていきそうですね。

武蔵の存在感がもっと出てくると面白いので、そちらにも期待です。

借りは必ず返すトリオ~「悪役」との対比

学園・青春物の教頭先生の悪者率よ…ww

例に漏れず、この作品でも教頭が愛を学園から追い出そうとしています。

分かってはいたシーンですが、夜空の下で実康・通孝・光太は楽器屋の前に集まるシーンはよかったです。「迷惑がかかるだろうから日が昇ってから」とかそんなことを考えていない行動がまた良きです。

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愛は過去に「友だちの友だちだから」という理由で実康たちを助けています。今回は喧嘩ではないけれど、愛に対しての借りを返そうとする3人は素直にかっこいい!

「悪役たる悪役」である教頭と、教頭に立ち向かう筝曲部という構図は分かりやすいです。今はまだ、本気になりきっていないお調子者トリオです。

それでも、まっすぐな3人ならいつか、逆に武蔵やさとわを助ける場面が来るのではないでしょうか

アニメ「この音とまれ!」3話の感想まとめと4話に向けて

この音とまれ! 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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というわけで、この音とまれ!の3話感想・考察記事でした。

今後は、原則として毎週日曜のお昼頃を目標に更新していきたいと思います!分割2クールということで、長い間楽しめそうな作品です。

次回第4話は「初めての響き」です。それでは、この辺で。

 

【追記:4話の感想記事はこちらから!】

www.anime-kousatsu.com