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この音とまれ!4話 感想&考察!愛の優しい音色と悩むさとわ・武蔵

第4話「初めての響き」

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ーわかんねーことはわかんねーって言えよ。誰も怒りやしないんだから(

 

ステップを1つずつ踏んで、音が重なるまでの経過を描いているのがとてもいい演出でした!愛が人を惹きつける理由がよく分かるエピソードでしたね。

というわけで、この音とまれ!第4話「初めての響き」の感想と考察です。4話までのネタバレがあるので、未視聴の方はご注意を!

(注意:管理人は原作未読です。ご了承を)

この音とまれ 4話のあらすじ・ネタバレ

愛は自分の指がまだ柔らかいことで、”パリッとした音”が出ないことに悩みます。愛たちは1か月後の素晴らしい演奏を条件に、仁科楽器で自主練に励みます。

特訓の甲斐があり、各々のパートはクリアします。しかし、音合わせでズレが生じ「合わせ方が分からない」という男性陣に、さとわは上手くアドバイスができません。

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武蔵の提案で、練習の後に全員でもんじゃを食べに行きます。「できないならできないって言え」という愛と武蔵に、さとわは「教え方が分からない」と正直な胸の内を明かします。

実康の一言で、手拍子を入れた練習を始めます。更に、仁科楽器での練習にさとわと武蔵も加わります。一同は「曲想」について話す中、自分達の思いを届かせるための曲が「龍星群」だという気持ちを共にします。

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武蔵とさとわは、愛が1人で弾く音色の「芯の強さ」と「やさしさ」を感じ取ります。翌日、武蔵は軽音部に廊下で絡まれてしまいます。

そこを救ったのはやはり愛です。改めて武蔵は「曲を届けて部を守りたい」という思いを強くします。一方、さとわは光太から愛の過去を聞いてしまいー?

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以上です。

4話の感想と考察

今回も魅力がいっぱいでした。メインのさとわ、愛、武蔵だけではなく、お調子者トリオも意見を出して「皆で」1つのゴールに向かっているのが良き、良き…!

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真っすぐな愛と惹かれる者たち

ただひたすらに愛のイケメンっぷりを見る回でした(笑)

食事会を断って帰ろうとするさとわに「たまには付き合え」と言ってかばんを引くシーンが大好きです。かっこよさと優しさが合わさっている本当に素敵な場面です。

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武蔵に対しては、廊下で武蔵が絡まれている際に「武蔵先輩」と機転を利かせ、彼を助けます。その後2人になったときには何もなかったかのように、素の愛に戻っているんですよね。

愛にとっては「当然」の出来事だから、武蔵のお礼にも「何が?」と答えています。

 

当然、トリオや哲生にも同じように愛に助けられた過去があるわけで。

新たに愛と接するさとわ・武蔵とのやり取りをきっちり描くことで、光太たちが愛を信頼していることの裏付けにもなっていますし、最後の光太の「愛が頑張ってるから」という発言に繋がります。

優しい音を出しているという場面も、彼の本当の性格をしっかり描いていることで、唐突さが全くありません。

優しくて、まっすぐな愛が出す音もまた、優しい物であることは当然です。

 

今はまだ、久遠愛という人物の本当の姿を掴み切れてはいないけれど。どんどんさとわが愛に惹かれていく過程が楽しみで仕方ありません。

天才ゆえの悩み、過去からの脱却

3話に引き続き、さとわが過去の母親の幻想に苦しむ場面が描かれました。「できないことは許されないこと」という考え方がさとわに染み込んでしまっています

自分は感覚でやっていることが、他のメンバーには出来ないー。出会った当初のさとわであれば、愛たちに怒っていたのかもしれません。

 

それでも、1人でもがいて苦しむあたり少しづつさとわは変わりつつあります。

そして、苦しむさとわに「できないことは出来ないって言え」「皆で解決していこう」という愛・武蔵は手を差し伸べます。

”龍星群”の話をしているときにさとわははじめて笑顔を浮かべますが、もんじゃ屋でのこの場面でも、既に彼女は柔らかい表情になっています

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4話の最後では、さとわが愛の過去をとうとう知ってしまいました(愛のじいちゃんが亡くなっていることもショックな点の1つだったと思われますが)。

濡れ衣を着せられて、それでも真っすぐに生きる愛に対するさとわの接し方に変化が見られるかも見逃せないポイントです。

すべてを”拾って”しまう武蔵

武蔵は、人のことを良く見る少年です。それゆえに、さとわとは違う方向で1人で悩んでいる場面が多く見受けられました。

いい意味でも悪い意味でも、他人の言動や行動を拾ってしまっています。

「部長であるのに、自分には何もできない」というのが彼の悩みです。武蔵がいなければさとわが心を開くことも無かったのにもっと自信をもってほしい!

 

軽音部から救ってくれた愛に対して廊下の真ん中で武蔵は「ありがとう!」と叫びます。”他人を気にする”武蔵にしては珍しい行動です。

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周りを気にしない「ありがとう」には、助けてくれたことに対するお礼もあると思いますが、個人的には愛が「武蔵”先輩”」と呼んでくれたことに対する部分もあるのかな、と考えています。

 

部長として実力不足ではあるけれど、後輩の1人が自分を先輩として認めてくれたのです。

例え武蔵を助けるためのその場の発言だったとしても、武蔵にとって少しだけ心の重しが取れ、部活を守らなければと心を新たにした瞬間だったと思います。

愛が出した音の正体とは

前回も描かれた、愛が奏でる優しい箏の音色。

全体演奏や、周りと一緒に練習している際にはこの音がまだ出てきていないのが面白いですね。いずれも、愛が1人で弾いているとき限定の音です。

 

きっと愛は1人で弾いているときには、無意識でじいちゃんのことを想って弾いているはずです。誰かを想って「届け」と願っているから出てくる音

上で述べたように、本来の愛の性格が大きく音色に影響しているのは前提として、「誰かに届け」と願っているからこそ、音がより良いものになっているのかもしれません。

 

箏と龍星群の話を聞く限り、弾く人と聞く人を繋げようと「届け!」と願って演奏することがこの作品の1つのテーマになるはずです。

3話の感想記事でも書いたように、どこかでさとわと愛の音の”違い”が描かれると思っているので、その部分にも期待です。

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アニメ「この音とまれ!」4話感想まとめと5話に向けて

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というわけで、この音とまれ!第4話の感想・考察記事でした。

さとわが愛の過去を知ったことで、また物語が大きく動きそうです。次回予告を見る限り、早くも全校の前での演奏になりそう…?

次回第5話は「響き届け 僕らの音」です。それでは、この辺で。

※5話の記事更新は5月6日(月)になる予定です。よろしくお願いします! 

 

【追記:5話の感想・考察はこちらから!】

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