リリースザスパイス（リリスパ）4話 感想&考察！見上げた月と２人の想い。
第４話「Never Say Never Together」
ーじゃあ帰ろう？メイとフウの家に。（命）
大変に尊きお話でした。特殊EDと展開がマッチしているのが素晴らしすぎる…！
というわけで、RELEASE THE SPYCE（リリースザスパイス）第４話「Never Say Never Together」の感想と考察を書いていきます。４話までのネタバレがありますので、未視聴の方はご注意を！
リリスパ ４話のあらすじ・ネタバレ
命と楓の出会いのきっかけは、楓が中学生時代に目撃した命の路上ライブでした。貧乏ゆえに、楓が志望の高校を受験できなかったときに２人は出会いました。
そんな２人は現在同じ家で生活をしています。しっかり者の楓と大雑把な性格の命は好相性でしたが、楓が任務を単独で行ったことで２人の間で喧嘩になってしまいます。
次のミッションの中で、楓の単独行動がきっかけで命が怪我をします。命の役に立てなかった思いや、自分を一人前扱いしてくれないことが絡み合い楓は実家に帰ってしまいます。
命も楓も相手がいない生活に慣れません。１人で食べる昼食、道行く人を命と見間違える楓ー。命がずっと使っているギターのピックは楓がかつてプレゼントした物でした。
路上ライブをしている命の元に楓がやって来ます。楓は欠けたピックを使っている命に新しいピックをプレゼントし、互いの気持ちを伝え合うことで無事仲直りします。そして、楓が前半で追っていた薬の売人を目撃します。
売人は一般人に比べ圧倒的な戦闘力を誇っていましたが、２人のチームプレーで捕えることに成功します。喧嘩と戦闘を通じ、命と楓の仲は一層深まりました。 
以上です。
４話の感想と考察
１話を丸々使い命と楓の師弟関係を描いた回でした。満点だぁ～！（CV.杉田さん）
大変尊き良き回だったのはもちろんですが、シナリオ本編としても押さえておきたいポイントがありました。
歌詞とリンクした２人の想い
特殊EDの歌詞と演出が素晴らしすぎました。ベタな演出ではありますが、違う場所から２人が同じ月を見ているシーンは鳥肌物です。
「ねぇ月が綺麗だよ 君も見上げているかな？ 今すぐ会いたくなるよ」
こんな歌詞の曲を楓が出ていった当日に１人で命は歌うわけです。飄々としているように見える命が実は楓よりもダメージを受けていたのかもしれません。
はじめは自分の考えを察してくれなかった命に腹を立てた楓ですが、結局は自分から「命に認めてほしかった」と伝えに行きます。
向き合うだけでは分からないこともあるから、言葉で伝えようという演出もEDの歌詞とマッチしています。
命は”抱え込まないでほしい”という思いを持ち、楓は”命の役に立ちたい”という思いを持ち、それぞれがほんの少しだけすれ違ったことが原因の喧嘩です。
それに対し、BGM無しの２人の対話が描かれ、２人で一緒にガチさんを倒します。無事に倒すに至った要因が、過去に２人で「言葉」を用いて話し合った内容だったことも印象的です。
ぶれずに最後まで２人の対話が大切だということを貫いているので気持ちよく視聴することができます。
寂しさを覚えた時間と、過去の回想
ED「月結び」が流れている間のおよそ１分半の見せ方が完璧でした。はじめは命と楓の相手がいない１日を静かに描きます。１人でパンを食べる命にもグッときましたが、命と似た後ろ姿のギターを背負っている少女を命と見間違えた楓がもう…。
で、このあたりのシーンをきっちり見た後にEDを見るといっそうEDが映えます。EDの前半では、LINEの返信を待つ命や公園のブランコでたたずむ楓が描かれています。
喧嘩してなお、相手のことばっかりを考え続ける２人、なんて素晴らしいのでしょう。いつもニコニコしている命の表情が沈んでいることにも心を動かされます。
違う場所からそれぞれが見上げた月と同じように、２人の想いをリンクさせたのは楓がプレゼントしたピックでした。
雪が降る冬の季節も、桜が舞う春の季節も２人は一緒に過ごしてきました。
欠けたピックを作中で出してきたのは、大雑把に見える命が楓からもらったプレゼントを大切に使っていることを表現する意図もあったと思いますが、自分としては命と楓が２人で過ごしてきた時間の長さを表現しているように感じます。
楓から再度プレゼントされたのは新しいピックでした。渡されたときの命の目はうるんでいます。いつも笑顔で明るい少女が弟子に見せた感情の揺れ…素敵すぎます。
楓が渡したもう１つのピックは、当然形が欠けていません。すれ違いで少しだけ欠けた２人の関係は完全に元に戻りました。それは、満月のように。
師弟のキービジュアルの謎
リリスパのHPには３枚のキービジュアルが順に映し出される仕様になっています。
そのうちの１つが命×楓の物で、４話の内容どおりのものでした。「二人でやっていけばいい」という言葉は今回命が楓に伝えた言葉です。
こう考えると、キービジュアル通りの内容を今後もどこかで描くと思うのですが…。その中でも気になるのは初芽×五恵のビジュアルです。
何かめっちゃボロボロになってるし…。ひょっとすると初芽と五恵の間には、割と壮絶な過去が…？
単純に五恵が先走ってしまって、かばった初芽が…というパターンも考えられますが（これだと五恵が全体サポートに回っていることの説明にもなります）、命たちよりも重たい過去があるのかなという期待もできそうです。
ツキカゲの協力者は多数存在？～内通者問題～
そんなわけで、作品としての考察要素はほぼ皆無でしたが、１つ大切な情報が明かされました。ツキカゲの協力者はカトリーナ以外にもたくさんいそうということです。
命に緊急任務を伝えた人間は、誰かが変装していない限り一般人の姿でした。ツキカゲのメンバーの代替わりがどれぐらいのスパンで行われるのかは不明ですが、記憶の抹消ではなくツキカゲをサポートする選択をする人も多いのかな…？
協力者がたくさんいるのであれば、内通者は６人＋カトリーナの中に存在しない可能性が高まります。
そもそもこれだけ命と楓を丁寧に描いて実は命が内通者でした！！なんて展開は辛すぎます。上げて落とすのもアリっちゃアリですが…ねぇ？
そういった意味で、主要メンバーの中に内通者がいないかもしれない、と希望を持てる１シーンになっていました。
ちなみに、３話の感想記事で内通者について少し考察をしています。
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というわけで、リリスパ４話の感想・考察でした。物語としては小休止ですが、キャラの掘り下げと言う意味でも必要不可欠な１話だったと思います。
OPを買いましたが、永遠にリピートしています。メロディが頭から離れなくなって困るので、ご購入の際はお気を付けください(笑)
次回５話は「Phantom Protocol」です。早見さんボイスのドルテとの決闘になりそうです。それでは、この辺で。
【追記：５話の感想と考察をアップしました！】
