天狼(シリウス)1話 感想&考察!陣営の整理とユーリィの過去とは
第1話「蘇りし者、夜に嗤う」
ー…ユーリィ。我々は協力する”群れ”だ。(ウィラード)
P.A.WORKSさん期待のオリアニが始まりました!設定がやや難しいこともあり、記事の更新が遅れてしまいました…。バトルシーンは大迫力です。
というわけで、天狼(シリウス)Sirius the Jaeger 第1話「蘇りし者、夜に嗤う」の感想と考察を書いていきます。ネタバレがありますので、未視聴の方はご注意を!
1話の簡単なあらすじ
ここは人の血を吸う吸血鬼と、吸血鬼の狩人が存在する世界です。狩人の中でもユーリィは後先考えず吸血鬼に向かっていくタイプです。一方、日本では大量殺人事件が起きます。百虎党という過激派集団が日本にはいるようです。
V海運(狩人が所属する団体)が内務省により、日本へと呼ばれます。
狩人の代表格、ウィラードは男爵から百虎党の存在と脱獄死刑囚鞍岳の話を聞きます。一方、陸軍も伊庭少佐を中心に凶悪犯罪と百虎党の関係を追っていました。
とある日の夜。パトロールをしている警官が血みどろの館を目撃してしまい、吸血鬼のアガサによって命を奪われてしまいます。
うまく逃げ隠れようとしたアガサにユーリィは対峙し、決闘が始まります。抑え込まれピンチになったユーリィですが、突如目が青く光り覚醒します。一転、アガサを押すユーリィ。しかし、深追いしすぎた彼は吸血鬼のミハイルの銃弾を受けてしまいます。
以上です。
1話の考察と感想
モブキャラに厳しいアニメ過ぎる…ww
正直、陣営が多すぎて設定を理解するのがしばらくは難しいアニメになりそうです。1話時点で判明した内容のまとめを中心に考察を書いていきます。
設定理解:各陣営の狙いと中身
陣営は大きく分けて「狩人」「吸血鬼」「百虎党」「陸軍」の4つに分かれるようです。
①狩人陣営~吸血鬼を狩る者たちの集まり
V海運という企業に属する団体です。1話で登場したのはユーリィ、ウィラード、ドロテア、フィリップ、ファロンの5名。
その中でもユーリィは特殊な存在で、人狼と人間のハーフになっています。キャラ紹介を見ると、ユーリィは過去に吸血鬼によって故郷を滅ぼされたようです。
フィリップがユーリィに対し、”犬っころ”と表現していたのは、彼が人狼とのハーフであることを揶揄しての発言でしょう。
もしかすると、吸血鬼vs人間という争いだけではなく、過去には人狼vs人間という争いも世界で繰り広げられていたのかもしれません。それであれば、人間が人狼に良い思いを持っていないことも理解できます。
こう考えると、船上でのウィラードの「我々は協力し合う群れだ」という発言は心に来るものがあります。
過去にユーリィの知人や家族が人間を殺していたとすれば…。ユーリィ自身が人間と距離を置こうとするのもうなずけます。
②吸血鬼陣営~人間の世界を乗っ取ろうとする者たちの集まり
狩人たちの「狩り」の対象である吸血鬼。1話で確認できたのはカーシュナー(最初にしゃべってた偉い人)、アガサ、ミハイル(銃を撃ってた奴)です。公式HPを見ると、他にも2人主な仲間がいるそう。
吸血鬼たちの明確な目的は冒頭に述べられていましたが、どうも釈然としない部分もあります(次の見出しで考察)。
いずれにしても、彼らは人間に喰らいつき、人の血を吸うことで生きている存在であることは間違いなさそうです。
吸血鬼の特殊な能力として、空中浮遊しているシーンがありました。他にもいろいろなチート技が使えるのでしょうか。
個人的には、ユーリィに腕と足を斬り落とされたアガサが復帰できるのかが気になります。再生能力を保持していたらかなり吸血鬼に有利だよなぁ…。
③陸軍陣営~秘密下で事件を追う者たちの集まり
主な人物は伊庭少佐。キャラ紹介を見ると諜報員、つまりスパイのようです。1話を見るだけでは明確な狙いは不明でしたが、国を監視している存在かな、と思います。
気になるのは伊庭少佐の戦闘力。狩人vs吸血鬼の戦いを見る限り、普通の人間ではまったく太刀打ちができそうにありません。首を突っ込み、戦闘に巻き込まれるとあっという間に窮地に追い込まれそうですが…。
また、陸軍陣営は「連続殺人が百虎党によるものではない」ことまでは把握していても、吸血鬼の仕業であることまでは突き詰めていません。
内務省が内々に狩人に協力を要請したのも気に入っていない様子です。
陸軍が狩人・吸血鬼のどちらの陣営に付くのか(もしくは中立の立場を守るのか)はストーリーに大きな影響を及ぼすのではないでしょうか。
④百虎党陣営~反政府組織であり、強盗目的の者たちの集まり?
1話では男爵の口から語られ、実際には姿を現していない集団です。一応「強盗集団」となっていますが、実際のところは不明です(狩人たちへのイメージ付けで誤った情報を伝えている可能性もあります)。
もしかすると、既に吸血鬼に滅ぼされかけている…なんてこともあるのかな、と。秘密下でアガサに鞍岳が利用されていたぐらいですからね。
吸血鬼が殺しをする目的は?
上でも少し書いた内容です。冒頭でカーシュナーが語っていた「血族の繁栄を願い新たなる世界の始まりを祝して乾杯!」という発言。吸血鬼が世界を乗っ取り、自分たちの世界を構築しようとしていることは理解できます。
ただ、そのことと日本で殺しを続けることの関連性が正直分かりません。
某有名丸太ファンタジー吸血鬼漫画とかだと、吸血鬼の血を浴びると相手も吸血鬼になる→蚊を飛ばして吸血鬼を一気に増やす…という設定がありましたが、冒頭に女性が吸血鬼に噛まれているシーンを見る限り、吸血鬼に噛まれることで吸血鬼になる設定は無さそうです。
わざわざ周到に殺しを続けることが、吸血鬼の反映に繋がるとは思いません。(足りなくなった血を摂取するため、なら分かりますが)
陸軍が事件を追っている理由と合わせて考えると
日本には”吸血鬼を爆発的に増やすための何か”が隠されている
のかもしれません(陸軍はそれを隠している)。それこそが公式HPでも書かれている「天狼の匣」なのではないか、というのが現時点での考察です。
ユーリィの過去と天狼の力とは
簡単にユーリィについても考察しておきます。ユーリィの過去の考察は上でも書いた通りです。
・故郷を吸血鬼に滅ぼされ、復讐に燃えている
だけではなく
・人狼は過去に人間を襲った歴史があり、人間に負い目を感じている
設定もあるのかな、と考えています。
アガサの追いつめられた際に見せた青い目。あれこそが、ユーリィの中に宿る狼の力が目覚める合図でしょう。驚異的な身体能力でアガサとの形勢を一気に逆転しました。
アガサが言っていた
「お前…シリウスの…!」の後に次ぐ言葉は”生き残りか!!”になりそうです。
一点気になるのは、オオカミ状態のユーリィの精神状況です。もしかすると目が青く光るシーンでは人間としての心を捨てている状態なのかもしれません。この辺りもストーリーに大きく関わってきそうです。
作画が最後まで持つか…戦闘シーンは大迫力!
最後は感想を。想像をはるかに超える作画のよさでした。こうなると気になるのは、最後までこの作画がキープされるのか…ということですね。
ただでさえ、複数の陣営が出てくる作品なので、大量の絵が必要となりそうです。血しぶきが飛び散るシーンは人によっては嫌な気持ちになるかもしれませんが、とても迫力あるシーンの数々でした。是非最後まで作画をキープしてほしいですね…。
天狼(シリウス)1話のまとめと2話に向けて
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というわけで、天狼(シリウス)Sirius the Jaeger第1話の感想でした。考察要素が多く見るのが少し大変ですが、ぜひ分からなかった部分を当ブログの解説(合っているかは保証しませんがw)で解決してほしいと思います。
第2話は「妄執する 黄色い華」です。それでは、この辺で。
【追記:2話~4話の考察記事を書きました!】