天狼(シリウス)6話 感想&考察!戦闘が再び始まり、そしてフラグも…
第6話「マネシツグミの警笛」
ーだからってお前の兄貴まで仇になるのか?(フィリップ)
今回は少し息を付ける展開になると思いきや、6話にあるまじき総力戦が始まりました。押され気味の狩人軍団の逆転の一手はあるのでしょうか?
というわけで、天狼(シリウス)Sirius the Jaeger 第6話「マネシツグミの警笛」の感想と考察を書いていきます。6話までのネタバレがあるので、未視聴の方はご注意を!
天狼 6話のあらすじ・ネタバレ
エフグラフの調査により、「シリウスの匣」が帝都に無いことが判明します。そして、吸血鬼陣営の帝都での目標は狩人の駆逐に切り替わります。
一方、狩人たち。フィリップたちはユーリィの兄の事を知り、ウィラードは「匣」を見つけることでミハイルを殺さずに済む活路があるのでは、とユーリィに提案します。
涼子は父に怒られ、伊庭はバーテンダーの店主と接触し。柿崎は人造兵器により自軍が全滅した責任を取って自害し、アルマ商会の重鎮たちも姿を消していました。
ドロテアの過去も少しだけ明かされます。彼女は、”存在してはいけない化け物”を見てしまったがために、狩人になったと涼子に告げます。
その後、バーテンダーの店主である昭元は吸血鬼により惨殺されます。死ぬ間際で彼はウィラードに直江邸に吸血鬼がやってくることを告げます。
涼子に父親たちの護衛を任せ、直江邸での全面決戦が始まります。倒しても倒しても襲ってくる吸血鬼に狩人軍団は苦戦します。そこにカーシュナーとミハイルも参戦です。
とうとう勃発したカーシュナーvsユーリィの一戦。フィリップを襲ったミハイルはどちらに味方するのでしょうか…?
以上です。
6話の感想と考察
展開自体は動いたものの、新たな考察要素が多く登場したわけではありませんでした。特に「匣」については、6話での新情報はほとんど無く…。
そのため、今回の考察はややショートでお届けします。
親がいる者といない者の対比表現
6話で一番心を掴まれたのは、涼子と父親とのやり取りです。一見すると口うるさいだけに見えた父親の本心は「涼子を危険な目に遭わせるわけにはいかない」。
早くに妻を亡くしている彼にとって、涼子はまさに自分の宝そのものです。このことがよく伝わってきたのは、「娘に守ってもらって嬉しい父親がどこにいる!」と涼子に告げた際、涙目になっている父親の姿でした。
一方、既に両親ともに亡くしているユーリィとフィリップの真剣な会話も6話では描かれました。
あくまで、自分の仲間を殺した吸血鬼に復讐することが使命だと考えているユーリィはフィリップに「自分のことも殺したいと思っている?」と問います。
フィリップの過去は、人狼に自分の家族を殺された、というものでした。しかし、フィリップは「ユーリィが悪いわけじゃない」と告げます。
この一件でまた、ユーリィの心が復讐ではない何か別の方向に動くといいのですが…。
ここまで明確に「親がいる涼子」と「親を目の前で殺されたユーリィ・フィリップ」と対比させて描かれると涼子の父親が次回退場し、涼子もユーリィと同じような思いを抱く展開になりそうで不安ですね…。
ユーリィ・ミハイルが暴走する可能性
もう少しフィリップの過去について掘り下げて考察してみます。
フィリップの回想に出てきた両親を襲った人狼は、明らかに自分を制御することができずに殺人を犯し、結局警察官によって銃殺されていました。
目の色は青で…。ユーリィやミハイルと同じ色の目です。
そもそも、この人狼はなぜ暴走したのでしょうか。回想時のユーリィとフィリップはおおよそ同年代であることを考えると
①ドッグウィルに吸血鬼襲来
②村が焼かれ、家族と別れる人狼多数出現
③「生きるため」に人を襲うようになる
…こんな順でしょうか。もしこのような流れで、人狼が人々を襲った過去があるのであれば、結局共通の敵は吸血鬼ということになり、より結束も深まりそうです。
もちろん、人狼が人々を襲っていた際の様子も気になります。1話や5話の感想記事でも触れているように、狼としての心を持ったときに、ユーリィの身体力は増強しますが人としての心を失っているようにも見えます。
更には、自身の中に吸血鬼としての心も持っているミハイルはより一層、自分の心をコントロールすることが難しいと思われ…。
今回のフィリップの回想は一見、フィリップの死亡フラグの演出のために明かされたように見えますが、今後のユーリィ・ミハイルの暴走の可能性をより明確にする意図もあったのではないでしょうか。
キャラの退場の速さは是か非か~次の犠牲者は?
前回の百恵といい、今回も柿崎・バーテンダーのおっちゃんと次々に主要クラスのキャラクターが退場してしまいました。
次に危ないのは、上で書いているように涼子の父親、そして今回過去を明かしたフィリップです。やっとユーリィと交流を深められたタイミングで吸血鬼にやられる…。ありそうでならない。
次回予告を見る限りだと、ウィラードとカーシュナーの対話も見られそうです。
過去の考察で書いた通り自分は”ウィラード=黒幕説”を提唱しているので、どのような内容の話がされるのか楽しみです。しかし、一方で早くもウィラードが退場してしまう可能性もありそうで何とも言えません。
非常にてきぱきと進むため、見ている側としては分かりやすく物語を楽しめます。ただし、各キャラに愛着を持つ前にどんどんキャラがいなくなっていっているのもまた事実です。
味方でさえ、誰が死ぬか分からない展開。個人的にはハラハラできて好きですが、腰を据えてじっくりアニメを見たい人には疑問符が付く展開が多いかもしれないですね。
感想:面白いものの、違和感も覚えた6話
最後に、感想を。(上で書いているのも感想のようなものですが)
先ほども述べたように、物語の進め方については僕はとても面白いと思っています。ただ、気になるのは”その他のキャラ”への扱いのひどさです。
いわゆる「モブキャラに厳しいアニメ」であるのは間違いないですが、堂々と直江邸を舞台に吸血鬼と戦闘をしたのは…。
救済措置として、ドロテアから一般人を安全な場所に避難させ、涼子に守らせるという行動がとられましたが、誰か一人でも「一般人を巻き込むのはやめよう」とか言ってくれたらよかったなーと。
吸血鬼vs狩人を描くばっかりで、人としての大事な発言をする者が1人もいなかったのは少し残念で、違和感を覚えました。
まあそういう物語性を求めるのであれば別のアニメを見なさい!ってことなんでしょうが。一般人のわずかながらの戯言でした(笑)
天狼(シリウス)6話の感想まとめと7話に向けて
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というわけで、天狼(シリウス)の6話感想でした。最後には少しばかりの批判もしましたが、相変わらず戦闘シーンは綺麗ですし、「次に何が起こるか分からない緊張感」を持って見られているのでとても面白いです。
予告を見ると、次回で一気に話が動きそうな予感が…。そんな7話のタイトルは「讐敵の炎、哭白の刻」です。それでは、この辺で。
【追記:7話の感想を更新しました!】